「第28回食品業界労使による懇談会」を開催11月)
労働組合側代表として挨拶するフード連合・松谷会長
 11月20日(火)、「第28回食品業界労使による懇談会」が開催され労使代表者65名(事務局含む)が参加しました。
 まず、労働組合側代表として松谷和重フード連合会長より、「ますますグローバル化が進んでいる現在、労使が将来を見据えながら議論をし、次の世代に生き残ることができる組織にしていくことが必要である。そして、食品業界労使が共通の課題について話し合い、相互理解と共通認識を深めることによって、労使関係の安定と食品産業の健全な発展を図ることを目的としている本懇談会の意義は重要である」との挨拶を行いました。

 次に、経営側幹事会社代表の山ア俊一 雪印メグミルク株式会社人事部長より、「同一労働同一賃金の問題、外国人労働者問題、高齢者雇用、AIへの対応など難しい課題に直面しているが、労使が課題に真摯に向き合い知恵を出し合うことが大切である」との挨拶を頂きました。
 続いて、来賓の村上秀コ 一般財団法人 食品産業センター理事長より、「経済連携、外国人人材、海洋プラスチック問題等に対する対応について、フード連合、および各企業と連携して取り組んでいきたい」との挨拶を頂きました。
 1つ目の講演では、「食品ロスの現状と課題」をテーマに株式会社 office 3.11代表取締役(食品ロス問題専門家/消費生活アドバイザー) 井出留美氏より、食品ロス削減のために食品事業者が行うべき20の具体的なアプローチ等について、クイズや身近な事例を交えてご講演頂きました。
 休憩後、「人生100年時代を迎えるにあたって労使で取り組むこと」をテーマに、法政大学大学院藤村博之教授より、日本の高齢化の特徴や、高齢者雇用の重要性について説明いただきました。そして、高齢者が活躍し続けるためには、本人の高い意識とともに、モチベーションを上げていく会社の施策が重要であることなどについて、労使ともに理解を深めました。
 懇談会終了後に開催した懇親会を含め、労使代表者による情報交換の場として、有意義な時間となりました。

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@ 山ア 俊一 (雪印メグミルク株式会社 人事部長)
A 村上 秀コ (一般財団法人 食品産業センター 理事長)
B 井出 留美 (株式会社 office 3.11 代表取締役)
C 藤村 博之 (法政大学大学院 教授)
D 全体の様子