「第26回食品業界労使による懇談会」を開催1122日)
労働組合側代表として挨拶
するフード連合・松谷会長
 11月22日(火)、「第26回食品業界労使による懇談会」が開催され労使代表者71名(事務局含む)が参加しました。

 まず労働組合側代表として松谷和重 フード連合会長が挨拶を行いました。
 松谷会長は、労使懇は、回を重ねるごとに食品業界の様々な課題に対する共通の認識が深まってきている。目先の問題よりも未来の食品業界に向けて社会から我々に課せられた問題を克服していくことが重要であるなど挨拶を行いました。
 次に、経営側幹事会社代表の横田乃里也キリン株式会社人事総務部長より、食品業界を取り巻く課題は、労使で共有化して認識を共にし課題に取り組むことが食品産業の成長発展のために必要なことであると挨拶を頂きました。
 続いて、村上秀コ 一般財団法人 食品産業センター理事長より、食品産業の経済情勢、加工食品に対する原料原産地表示等について来賓挨拶を頂きました。また、食品の異物混入への対応について、「食品企業の事故対応マニュアル作成のための手引き」を作成したので活用してほしいとのことでした。
 前半の講演では、「食料産業をめぐる情勢について」をテーマに宮浦浩司農林水産省食料産業局企画課企画課長より、農林水産物・食品の輸出状況、そして、食品衛生管理の国際標準化や、食品ロスの削減等についてご講演頂きました。その後の質疑では、食品産業、とりわけ中小零細事業者に対する政策的な誘導、財政的な支援について、輸出促進に向けた周知活動や協力体制の確立等適切な対策が必要であるなどの説明を頂きました。
 休憩後、「『健康経営』の推進による企業・組織の『全体最適』の実現」をテーマに尾形裕也東京大学政策ビジョン研究センター特任教授より、企業が従業員の健康に配慮することによって、経営面においても大きな成果が期待できるという「健康経営」について、その内容、位置付け、欧米等における先行研究例を紹介いただくとともに東大健康経営研究ユニットにおける研究についてご講演頂きました。とりわけ、健康経営に熱心な企業は長期的な業績も良好であることから、まずは現状を十分に分析して問題点を発見することが重要であることについて理解を深めました。
 懇談会終了後、懇親会を行い、郡司彰参議院議員、泉健太衆議院議員、玉木雄一郎衆議院議員から来賓挨拶を頂くとともに、労使代表者による情報交換の場として、有意義な時間となりました。

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@ 横田 乃里也(キリン株式会社 人事総務部長)
A 村上 秀コ (一般財団法人 食品産業センター 理事長)
B 宮浦 浩司 (農林水産省 食料産業局企画課 企画課長)
C 尾形 裕也 (東京大学 政策ビジョン研究センター 特任教授)
D 全体の様子