安全衛生に関して学ぼう−労働安全衛生講習会を開催しました−818日)
講習会の様子
 2016年8月5日(金)、フード連合労働局は「2015年度労働安全衛生講習会」を開催し(開催場所:フード連合本部会議室)、15単組から28名が参加しました。
 「労働安全衛生講習会」は、昨年まで各単組の安全衛生担当者を主な参加対象とし開催していた「安全衛生担当者会議」について、その対象者を拡げ、広く安全衛生に関して学習する機会を設ける、という趣旨にて開催するものです。
 今年は、精神疾患における労災認定基準(心理的負荷表)」に関連して、「長時間労働の影響」や「職場のいじめ・嫌がらせ」「ハラスメント」、また、昨年12月1日より従業員50人以上の事業場で実施義務化となったストレスチェック制度の経緯や効果についての講習会を実施しました。
 会議は、五野労働局長の開会挨拶に始まり、「フード連合(労働局)2015年度労働安全衛生活動」について、@労働安全衛生活動の枠組みとなる「第12次労働災害防止計画」や「連合の安全衛生取組指針」Aフード連合運動方針・実施計画における労働安全衛生活動の位置づけB運動方針・実施計画に基づく具体的な取り組み内容の報告を行いました。
 その後、五野労働局長より、ストレスチェック制度施行に伴う労働組合としての「重要取り組み項目」や「各種有益情報」について説明を行い、労働局担当(連合雇用法制委員会管轄安全衛生部会委員)石浜氏から、「ストレスチェック制度の概要および取り組みポイント」をテーマに基調報告を行いました。

講演を行う黒木宣夫東邦大学名誉教授
 そして、東邦大学名誉教授黒木宣夫氏より、「精神障害の労災認定の現状と課題」をテーマに基調講演を頂きました。講演内容として、@労災認定とはA労災認定されるための具体的な要件B精神障害の労災補償認定状況についての経年比較C業務に内在する心理的負荷(ストレス)と精神疾患との関係D精神疾患に対応できる法整備、など多面的な視点からのご講演を頂きました。
 講習会終了後の懇親会では、参加者間で情報交換を通じて親睦を深めることができ、有意義な一日となりました。 
 ストレスチェック制度の一番の目的は「労働者自身の心の健康状態への気づきを促すこと」「職場におけるストレス要因の評価・職場環境の改善・ストレス要因の低減」であり、ストレスチェック制度の導入を成功させるためには、上記目的を労使双方が認識し、労働者への理解を促すことが最大のポイントです。
 従業員のストレス状況を改善し、働きやすい職場を実現することで労働者の精神的健康の増進、生産性向上、また企業の健全な発展につなげるよう今後の取り組みを進めていきましょう。