賃金について学ぼう!―戦略的賃金交渉セミナーを開催しました―816日)
関西会場でのセミナーの様子
 2016年7月27日(水)および7月29日(金)に、フード連合労働局は、「戦略的賃金交渉セミナー」を開催し、今年度は2ヵ所(関西会場:兵庫勤労文化会館 10単組 17名、関東会場:フード連合本部・会議室 10単組 18名)にて、各単組の代表者が参加しました。
 五野労働局長の開会挨拶に始まり、2つの学習会を実施しました。
 第一部では「フード連合『賃金ビジョン』関連学習会」を行い、賃金決定の仕組みや賃金カーブ維持の意義・必要性、なぜベースアップにこだわるのか、そして2013年に策定した「フード連合賃金ビジョン」の構成やビジョン実現に向けた今後の取り組みなどについて学びました。
 また、第二部では、「『戦略的賃金交渉』における実践セミナー」を行い、エクセルを使った賃金分析、原因の分析・検証、要求組立、賃金交渉などについて学びました。
 参加者のアンケートからは、「賃金カーブの実例を踏まえての講義が非常に良かった」、「データから原因分析を行い・活用する力、マクロ視点での賃金に関する知識を次の春闘に役立てたい」「戦略や交渉部分に重点を置いたセミナー内容にしていただきたい」などの意見があがりました。
 学習会終了後の懇親会では、参加者間で情報交換を通じて親睦を深めることができ、大変有意義な一日となりました。 

関東会場でのセミナーの様子
 今回学んだ技術を使って、自労組のデータとフード連合をはじめとした世間一般のデータとの相対的な位置を確認することができます。仮に、会社からの賃金制度変更の提案などがあった際にも、実態を把握しておくことでシミュレーションが容易になり、対策を講じることができます。
 また、フード連合は、今年度も、「賃金(個人賃金)実態調査」と「総合労働条件調査」を実施しています。 
 とりわけ、「総合労働条件調査」については、今年度より新たに構築した「総合情報システム」を活用した調査を実施しています。賃金・一時金・退職金・労通災特別補償、労働時間、非正規労働者、男女平等、両立支援、福利厚生等について、食品関連の他労組における労働条件などの比較データを把握するためには、自労組のデータを開示していただくことが必要です。
 この調査がフード連合全体の力となるために、今年度もぜひご協力を宜しくお願い致します。