フード連合全国特定最低賃金対策会議を開催しました427日)
主催者代表挨拶の様子
 フード連合は、4/23(土)に連合沖縄会議室で「フード連合全国特定最低賃金対策会議」を開催し、全国より特定最低賃金審議会専門部会委員19名(うち3名事務局)が参加して最低賃金制度に関する学習会・相互情報交換会を行ないました。
当該会議は、下記プログラムにて開催しました。
@主催者開会挨拶
A連合沖縄基調報告
B連合本部基調講演「特定最低賃金の意義と現状の課題」
Cフード連合特定最低賃金専門部会状況報告
D相互情報交換
Eフード連合2016年度特定(産業別)最低賃金取り組み方針および今後の対応確認
F閉会挨拶

勉強会の様子
@開会挨拶
フード連合・五野琢也労働局長より開会挨拶があり、
「全国の特定最賃担当者にお集まりいただき、この時期にこのような会議を開催する事は初めての取り組みとなる。ご存知の通り、近年の地域別最低賃金の大幅な引き上げに伴い、経団連など使用者側からの屋上屋論が一層強まるなど、特定(産業別)最低賃金は今、厳しい状況に置かれている。本日の基調講演や相互情報交換で改めて特定最賃を取り巻く環境や現状の課題について認識いただき、今後の取り組みの参考となる有意義な会議としたい。」と述べました。

A連合沖縄基調報告
連合沖縄・高良恵一事務局長よりご報告を頂き、
連合沖縄が取り組んでいる平和行動や沖縄県の置かれている環境(労働、人口、出生率等)、各種の課題解決(雇用の質の向上、最低賃金を含む各労働条件の引き上げ、組織率の向上)に向けた取り組みついてご説明いただきました。

B連合本部基調講演「特定最低賃金の意義と現状の課題」
連合本部・須田孝総合労働局長より講演を頂き、
日本の最低賃金をめぐるこれまでの歴史的経過・労働組合が求めてきた内容や最低賃金に関する法令、海外における最低賃金決定方式、さらには現在の特定(産業別)最低賃金における課題など、幅広い分野からご説明いただいた後、質疑応答を行い、最低賃金に関する理解を深めました。
C特定最低賃金専門部会委員状況報告および相互意見交換
5道府県7業種の専門部会委員の代表者より、これまでの各専門部会においての状況(使用者側および公益側の主張、労働者側の戦略や今後の課題等)について報告いただき、併せて相互の戦術等について情報交換を行ないました。

Dフード連合2016年度特定(産業別)最低賃金取り組み方針および今後の対応確認
五野琢也労働局長より説明がありました。
特定(産業別)最低賃金の取り組みに関するフード連合の基本的な考え方や7業種における現状の課題と直近の対策について確認を行なうことはもとより、この方針の趣旨である、いかに「申出の段階にて必要性審議への対策を取ることが出来るか?」について、参加者間での共有を図りました。

E閉会挨拶
渡辺正二中四国・九州ブロック局長より挨拶があり、
熊本県を中心とする九州地震について、まず哀悼の意とお見舞いの言葉があり、その後、加盟組合・組合員の被害状況およびフード連合の取り組み状況について報告を行ないました。そして、閉会の挨拶として、
「基調講演で改めて最低賃金についての歴史やこれまでの経過を学習・確認できたこと、全国の専門部会委員でフード連合特定最低賃金の置かれている状況・課題共有でき、大変有意義な会議となった。今回の会議で得た情報を十分に活用しながら、今年度の特定最賃の取り組みを行なっていただきたい。」と述べ、閉会しました。