中部・関西ブロック中小労組代表者会議を開催710日)
基調講演「ハラスメント対応スキルを身につける〜自分も他者も大切に〜」を聴く
 中部・関西ブロック主催の中小労組代表者会議を、7月4日(土)、兵庫勤労文化会館で開催し、14単組の代表者及び事務局を含め計20名が参加しました。
 山本事務局長の本部代表挨拶の後、基調講演「ハラスメント対応スキルを身につける〜自分も他者も大切に〜」をテーマに、ひょうご仕事と生活センター外部相談員でもある特定社会保険労務士 西本恭子氏より講義を受けました。
 ハラスメントの現状、増加の背景、主なハラスメント分類、パワハラの6類型の説明を受けたのち、パワハラと組織のルール維持に必要な指導、正当な指示命令との違いについてロールプレイングを交え、グループワークを行いました。
 パワハラの当事者にならない秘訣としては
 @ 精神的に疲弊しない働きやすい職場づくり(ワークライフバランスがとれた働き方を考える)
 A 自分のコミュニケーション方法を変え、相手との関係性を変える(アサーティブコミュニケーションを身につける)等アドバイスいただきました。

 ハラスメントとは、私たち一人一人の人権を侵害する行為であり、誰もが加害者、被害者になる可能性があります。
 西本恭子氏より講義の結びに、「誰もが人生の主人公、誰の人生も外的圧力(比較、非難、偏見や差別)で可能性を限定されてはならない。“自分も他者も大切に”。」と話されていました。大変関心あるテーマであり、講義終了後、多数の方から質問がありました。

山本事務局長より2015春闘総括の報告を受ける
 次に、山本事務局長より2015春闘総括について報告がありました。
「6月30日現在の集計では、前年を上回る結果となっている。各単相のご奮闘に改めて敬意を表する。大手・中小ともにベア獲得した単組が昨年よりも増加し、底上げにはなったかもしれないが、格差是正、特に規模間格差については、、更なる検証が必要と感じる。各単組においても、今春闘での課題を明確にし、来春闘に繋げるために総括をしっかり行なっていただきたい。」と話されました。
 引き続き、各単組より2015春闘の結果報告を行ない、
「交渉戦術を、昨年から少し変化を加え結果にむすびつけた。」、「ベア獲得にはならなかったが、一時金や他の労働条件の前進がはかられた。」、「ワークルールについて労使で前向きな確認ができた。」等、数字には表れない苦労話や、成功例が報告され全体で共有しました。

 多くの単組でベア獲得した今春闘ですが、大手企業だけ業績が良くても、日本経済は良くなりません。中小企業が元気になってこそ、好循環社会が実現できるのです。
今こそ、中小労組の踏ん張りどころ、フード連合は、こらからも中小労組を全面的に支援していきます。

(中部・関西ブロック局長 伊藤敏行)