「第38回5・15平和行進」に参加しました69日)
フード連合(中四国・九州・沖縄)の仲間
 沖縄の日本復帰から43年を迎えた5月15日、沖縄本島の第38回5・15平和行進が始まった。
 米軍普天間飛行場の移転に伴う名護市辺野古の新基地建設が進む大浦湾を見渡す名護市瀬嵩の浜で、出発式が行われた。「辺野古新基地建設断固阻止!全国から戦後70年の沖縄へ基地のない平和な沖縄をつくろう」をテーマに、参加者1200人は戦後70年の節目に「絶対に戦争をさせない」と平和への思いを新たにしました。
 1945年6月23日沖縄戦は終結し、1952年4月28日、サンフランシスコ平和条約が発効されましたが、沖縄は27年間米軍支配下におかれました。1972年5月15日、沖縄は日本に復帰しました。しかし、復帰43年経った今も、広大な基地はそのまま残り、在日米軍専用基地の74.5%が沖縄に集中し、基地から発生する事件や事故は後を絶たず、日常的に沖縄県民は危険にさらされています。「基地も核も戦争もない21世紀の世界を実現しよう」――それぞれの人が色々な思いを持って全国各地から参加し、行進が行われました。
 私たちフード連合の仲間は、16日、参加者3000名と共に南コース・宜野湾市役所をスタートし、宜野湾海浜公園までの8.2kmを行進しました。
 米軍普天間基地の閉鎖・返還、オスプレイの配備撤回、そして「基地のない沖縄」「原発のない日本」を求めるシュプレヒコールを上げ、「平和な社会の実現を求め」フード連合の仲間は124名が参加し、「5・15平和行進集約集会」の会場まで力強く行進しました。

(フード連合 沖縄地区協議会 事務局長 知花幸明(沖縄森永乳業労働組合))

〜参加者による感想文〜

 全沖縄製糖労働組合 沖縄製糖支部 眞壁 弘さん
 初めて平和行進に参加し、現在沖縄が抱える基地問題・辺野古への新基地建設が強引に進められている現状を直接自分の目で確認できた事、そして、対馬丸記念館、海軍壕、嘉数高台、沖国大のヘリ墜落事故現場の見学といった大変貴重な体験をさせて頂きました。
 また、17日「戦後70年 止めよう辺野古新基地建設!沖縄県民大会」が開催された。
 18日、普天間飛行場に配備されている同機種のMV22オスプレイがハワイ・オワフ島で墜落し、死傷者も出たという事故のニュースが流れました。しかし、その事故の翌日に翁長知事がオスプレイの飛行停止要求を行ったにも関わらず、何事もなかったかのようにオスプレイは沖縄の空を飛び交っています。今、安倍政権が集団的自衛権行使、安全保障関連法案の閣議決定など、日本を戦争の出来る国に変えていこうとしている。このような沖縄の事態を目の当たりにし、日本政府とアメリカ政府に対しこれからも基地のない平和な沖縄を求め、県民の声・民意というものを強く発信していかなければいけないと強く感じました。
 最後にフード連合中四国・九州・沖縄の仲間との交流会に参加し、親睦を深めました。
 戦後70年・復帰43年5・15平和行進に参加された仲間の皆様大変お疲れ様でした。

    
南日本酪農労働組合 前田 加奈さん
 今回、初めてフード連合の平和行進に参加させていただきました。
 初日は、「沖縄森永乳業」さんへの工場見学の後、ビデオ学習会で、高江村のヘリパッド併設問題、オスプレイ問題などを学習しました。このビデオを見て同じ日本で起きている現状に愕然すると共に、無知であった自分が恥ずかしくてなりませんでした。高江村の方、そして基地周辺住民の事を考えると、胸が苦しく、ビデオ鑑賞中涙が出てきてしまいました。
 2日目に参加する平和行進は自分なりに少しでも沖縄の方々が平和で静かな夜を過ごせるようにと願いながら8.2kmという道のりを行進させていただきました。
 天候にも恵まれ、暑い中での行進となりましたが、沿道からは、小さなお子様から、おじいちゃんおばあちゃんと手を振ってくださったり、頑張れと声をかけてくださり、とても暖かい応援をいただき、とても励みになりました。
 声援を受ける中で感じた事は、沖縄の方々にとってはとても深刻な問題であり、平和で安全な生活を送りたいという強い想いを感じました。
 タクシーの運転手さんや、お土産の販売員の方、その他にも今日は何で沖縄に来られたの??と尋ねられ、「5.15の平和行進に来ました。」と話すと、「お疲れ様でした。暑かったでしょう。ありがとう!!」という言葉を頂き、微力ではありますがこのような活動に参加することで少しは力になれたのかなと嬉しく思いました。
 また各県のフード連合の方々もとても優しく楽しい方々ばかりだったのでこの3日間はわたしにとって楽しくもあり、また感慨深い日でもありと、沢山の事を考える事のできた貴重な価値のある日となりました。
これからは、ニュースなどで取り上げられている集団的自衛権の問題、辺野古 基地移設問題などにももっと関心を向けていこうと思います。本当にありがとうございました。


四国シキシマパン労働組合 村田 重敏さん
 5月15日〜17日の3日間「5・15沖縄平和行進」に参加しました。
 天候に恵まれ大変暑い中の行進でしたが、有意義な時間を過ごさせていただきました。
 普段の生活の中に基地問題が残る沖縄の皆様と、遠く離れた我々の生活を比べてみれば、やはり無関心や他人事で有った事の反省をしなければいけないと感じました。
 沖縄の皆さんは何も難しい事を言っているのではなく、
騒音などもなく、平和に穏やかに暮らしたい。
それだけなんですが・・・。なぜ、この願いが届かないんでしょうか?
いまだに沖縄への基地負担が大きくこの願いが実現する気配はありません。
 3日間と言う短い時間ではありましたが、
沖縄の皆さんが平和に穏やかに生活をしていけるように、
いろんな機会を通して沖縄の基地問題への無関心をなくすよう訴えて行きたいと思いました。
 最後になりましたが、
沖縄地区協の皆様、参加されました各単組の皆様おつかれさまでした。
そして、ありがとうございました。
また、泡盛飲みながら語り合いましょう。


感想を寄せてくださった、南日本酪農労働組合・前田さん(左の写真)と四国シキシマパン労働組合・村田さん(右の写真 右側)