〜守りの春闘から攻めの春闘へ〜中部・関西ブロック中小労組代表者会議を開催227日)
中部・関西ブロック中小労組代表者会議を開催。守りの春闘から攻めの春闘へ!
 中部・関西ブロック主催の中小労組代表者(2015春闘交渉力強化)会議を、2月21日(土)、兵庫勤労文化会館で開催し、22単組の代表者及び事務局を含め計35名が参加しました。 
 冒頭、松谷会長から「2015春季生活闘争を取り組むにあたって」というテーマで講義を受けました。
 連合・他産別の現在の取り組み状況をはじめ、中央情勢について説明を受け、「日本の企業数は99%が中小企業であり、賃上げが大手のみならず、中小、非正規、未組織労働者へ波及してこそ、好循環社会が実現できる。大手頼みのでなく、中小労組もしっかりとした、根拠をもって闘っていただきたい。」と激励の言葉をいただきました。
 次に、各単組より2015春闘の取り組み状況の報告がありました。既に要求書を提出した単組もありましたが、要求内容、交渉スケジュール、定昇制度の有無、個別賃金データの把握状況を、全体で共有しました。

 その後、「交渉力を強化するには」というテーマでブロック局より提起し、参加者で意見交換を行いました。

<提起した内容>
@賃金実態・分析については、調査時報の活用方法の説明。
A要求づくりについては、フード連合会長名での「2015春季労使交渉にあたっての申し入れ」の活用。
B交渉(戦術)については、「フード連合2015春季生活闘争ハンドブック」を大いに活用し、交渉に臨む際、執行部で「模擬団交(ロールプレーイング)」を行う等のシュミレーションを行う。
C交渉終了後、獲得した原資(ベア)をどのように配分するかは、会社任せにするのではなく、労使で協議決定する。

意見交換では、昨年の反省点を踏まえ、
・今年は、納得した回答が出るまでは粘り強く交渉していきたい。
・ベアの回答がでるまでは、交渉を終えない覚悟で臨む。
等、今春闘に掛ける強い想いが伝わってきました。

 2015春闘では、昨年に引き続き、「中小労組・春闘支援対策会議」を設置し、全ての中小労組(300人未満)を全方位で支援していきます。困ったことがあれば、いつでもフード連合本部、ブロック局へご連絡下さい。

 暫く続いたベアなし春闘から、2014春闘は、パラダイムチェンジを合言葉に、ベア春闘復活の兆しがありました。2015春闘はベア春闘を確実なものにするために、ステップアップしなければなりません。 
 1955年にスタートした春闘は、本年60回目の節目を迎えます。終戦から高度成長時代、オイルショック、バブル景気・崩壊、リーマンショック等、いくつもの時を経てきた春闘ですが、2015春闘は、今後の日本経済を左右する分岐点でもあると言っても過言ではありません。
 全ての働くものの生活を守るため、「守りの春闘から攻めの春闘へ」転換していこうではありませんか。

(中部・関西ブロック局長 伊藤敏行)