「第24回食品業界労使による懇談会」を開催22日)
労働組合側代表として挨拶するフード連合・松谷会長
 1月27日(火)、「第24回食品業界労使による懇談会」が開催され、労働組合側28名(27組合)、経営側26名(23社)が参加しました。
 懇談会では、はじめに労働組合側代表として松谷和重 フード連合会長が挨拶を行い、次に、経営側代表幹事の佐々木治道 日本たばこ産業(株)執行役員人事責任者より挨拶がありました。 
 続いて、「食品産業の現状と課題」をテーマに西藤久三 (財)食品産業センター理事長より、@「農産物等の需給・価格・消費の動向と食品企業への影響」(農産物の国際需給・価格の動向、食品の販売動向等)、A「成長戦略の推進と新たな食料戦略の確立」(食品の新たな機能性表示制度、機能性表示食品の創設等)、B「食品の安全と消費者の信頼の確保」(食品表示のあり方の検討等)、C「食品産業をめぐる国際情勢」(TPP等の交渉においての「原料と製品の国境措置の整合性の確保」等)、D「消費税の引上げへの対応」(軽減税率制度を導入することとした場合の対象等)、E「食品産業をめぐるエネルギー・環境問題」について(温室効果ガスの削減、容器包装リサイクル法の見直し等)資料等を使ってご説明頂き、それぞれの項目についての現状の課題を提起頂きました。
 続いて、五野琢也 フード連合労働局長より、フード連合2015春闘方針の概要について報告を行うとともに、今春闘の情勢等について共有化を図りました。

「ISO26000と労使の課題」についての講演を熱心に聴く労使出席者
 休憩後、「ISO26000(組織の社会的責任)と労使の課題」をテーマに、熊谷謙一 日本ILO協議会 事業企画委員より、@「グローバル化する社会と企業」(「ブラック企業」「過労死」など企業への不信、企業力による社会への貢献等)、A「国際CSRの新しい潮流」(企業の社会的責任(CSR)のあゆみ、人権重視などの国際的トレンド、国際的コンセンサスによるISO26000の登場等)、B「現代社会へのメッセージとインパクト」(ISO26000の内容とメッセージ、人権・労働分野と労使関係、日本と海外での活用とそのインパクト等)、C「CSR活動の革新と労使の課題」(企業のCSR活動の革新、企業の優先課題への挑戦、労使協議を通じた活動の推進、社会とのコミュニケーションの充実等)ご講演頂きました。また、全体を通して、企業の信頼性と価値の向上に向けて労使で取り組んで行くことが重要であるとお話し頂きました。
 懇談会終了後、懇親会を行い、労使代表者による情報交換の場として、有意義な時間となりました。

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@ 佐々木 治道(日本たばこ産業梶@執行役員人事責任者)
A 西藤 久三(㈶食品産業センター理事長)
B 五野 琢也 (フード連合 労働局長)
C 熊谷 謙一(日本ILO協議会 事業企画委員)


                         以上