拡げよう、平和への思い〜ピースアクションin根室を開催〜929日)
ピースアクションin根室を開催し、1日目は
連合「2014平和ノサップ集会」に参加
 フード連合は、平和を考える行動の一環として、「ピースアクションin根室」を毎年開催し、戦争を体験した世代が少なくなっていく中、現地で直接ふれることで平和を考える取り組みを行っています。
 今年も連合「2014平和行動in根室」にあわせ、9月14日(日)〜15日(月)に開催し、事務局を含む9単組36名が参加しました。

集会参加者は、 北方四島の一括返還が実現するまで、
北方領土問題に粘り強く取り組んでいくことの必要性を
実感しました
 北方領土とは、ご存知の通り、択捉、国後、色丹、歯舞群島の四島をさし、現在、ロシアの実効支配下にあります(ロシア名:南クリル諸島)。
 開催地の根室市には、ロシア語を併記した交通標識や、案内掲示板なども見られ、ロシアを感じ取ることができます。しかし、最近ではウクライナ南部・クリミア半島のロシア編入問題なども起き、北方領土返還に向けて、日ロ間には様々な課題が山積しており、まだまだ、ロシアは「近くて遠い国」というのが現状だと改めて実感します。

 第1日目(9月14日)は、「連合2014平和ノサップ集会」(納沙布岬:望郷の岬公園)に参加し、連合全体で北方四島の一括返還が実現するまで北方領土問題に粘り強く取り組んでいくことを確認しました。
 当日は晴天で、3.7km先の歯舞群島や国後島の山影をしっかり見ることができ、近くて遠い北方領土について参加者全員が返還運動への気持ちを新たにしました。

根室市総合文化会館・大ホールにおいて、
「北方領土返還を求める連合シンポジウム」に参加
 第2日目(9月15日)は根室市総合文化会館・大ホールにおいて、「北方領土返還を求める連合シンポジウム」に参加しました。
 連合・古賀会長による主催者代表挨拶、根室市代表による来賓挨拶の後、第一部:基調講演「元島民からの訴え」(得能宏氏、元島民・色丹島)、第二部:パネルディスカッション(パネリスト:児玉泰子・北方領土返還要求運動連絡協議会事務局長、石川一洋・NHK解説委員室委員、本間浩昭・毎日新聞社記者、西田裕希・元島民三世(国後島)、コーディネーター:連合・山根木総合組織局長)が実施されました。最後に、まとめとして連合・小川副事務局長が挨拶し、シンポジウムは終了しました。

フード連合からは、全国から9単組36名が参加し、
平和への思いを強くしました
 2014年の「ピースアクション」は、今回の根室で幕を閉じました。そして、「平和への思い」は、2015年6月の沖縄へと続いていきます。
 2015年、日本は戦後70年を迎えます。
 「戦後日本」は今大きな試練の中にあります。震災・原発事故からの復興、低迷が続く経済、領土問題などで混迷する外交・・・。
 そんな時だからこそ、6月沖縄、8月広島・長崎、9月の根室で、「平和への思い」を語り合い、そして、未来へと伝えていきましょう。

◆ 参加者の感想が届きました

「ピースアクションin根室に参加して」
フード連合北海道地区協議会 事務局長
布施政彦(全日糧労働組合)

 9月14・15日(日・月)、フード連合「ピースアクションin根室」に参加しました。
 14日(日)に開催された連合主催の「2014平和ノサップ集会」にフード連合も参加した際、会場となった納沙布岬・望郷の岬公園からは、3.7km先の歯舞群島の水晶島や国後島の山陰を見ることができ改めて近くて遠い北方領土を実感しました。
 翌日の15日(月)に開催された「北方領土返還を求める連合シンポジウム」では、有識者によるパネルディスカッションもありましたが、元色丹島の島民である得能宏さんのお話が一番印象に残りました。
 戦後69年が経ち元島民は17,000人が6,600人まで減少し、多くの島民が故郷に帰る願いが叶わずこの世を去っている現状を考えると「一日でも早い返還を実現しなければ」と実感するとともに我々にできることは、家庭で、職場で、そして、地域でこのことを伝えて、平和運動をより一層広めていくことが重要であると感じました。