【参加者の感想が届きました】 ピースアクションin沖縄2014.6.21〜23 ― 911日)
小那覇記者の講演を聞きながら、沖縄戦と基地問題について学ぶ参加者
 沖縄の過去と現在を見聞し、平和の尊さとは何かを学ぶ

 沖縄は、太平洋戦争の折、日本で唯一住民を巻き込む地上戦があった地です。日米両軍兵士だけではなく、民間人が戦闘に巻き込まれ、多くの尊い命が失われました。
 フード連合では、平和を考えるための行動「ピースアクションin沖縄」を毎年開催しています。今年は全国から88名(21単組)が参加しました。
 1日目「平和を考える学習会」では、1フィート運動(※)による沖縄戦実写のビデオを見て当時の実相を学びました。
 続いて、琉球新報記者・小那覇安剛さんから「沖縄戦の特徴と基地をめぐる動き」の講演を聞きました。
 講演の中で、沖縄戦について、@「本土決戦」を遅らせるための「捨て石作戦」であったこと、A軍隊は住民を守らなかったこと、B住民の犠牲者数が兵士の戦死者数を上回ったことが特徴であると話されました。特に、沖縄本島南部では住民の犠牲が相次いだこととともに、本島以外でも犠牲者が存在していることは忘れてはならないと強調しました。
 また、参加者それぞれが、沖縄の基地問題に関して、普天間飛行場返還・移設問題、オスプレイ配備問題を通じ、沖縄の基地問題に正しく向き合うことの必要性について理解を深めることができました。

2014ピースアクションin沖縄に参加した全員が沖縄の過去と現在を見聞し、未来に向けて平和の尊さとは何かを学んだ
 2日目は、平和ガイドの本村文代さん・本村光雄さんのガイドで、69年前激戦地であった南部戦跡(糸数壕(アブチラガマ)、平和祈念公園、平和の礎、平和祈念資料館、ひめゆりの塔、ひめゆり平和祈念資料館、魂魄の塔、ひめゆり学徒の最後の自決地「荒崎海岸」)を歩き、過去の追体験をしました。
 3日目は、連合主催「連合2014平和オキナワ集会」に参加しました。集会では、「日米地位協定の抜本的見直しおよび在日米軍基地の整理縮小」をテーマとした柳沢協二さんの基調講演後、平和式典が開催されました。フード連合からの参加者を含め、地元沖縄県のみならず全国から1,400名を超える人々が参加し、平和を祈念しました。
 「ピースアクション」は、8月の広島、長崎、9月の根室へと続きます。


※1フィート運動の会とは?
 米国が保管する沖縄戦の記録フィルム映像を収集、上映し、戦争の醜さや平和の大切さを長年訴えってきたが、2013年3月15日に解散となった。
 発足は1983年。ひめゆり学徒隊の引率教師だった故仲宗根政善氏らが「1人1フィート(約30センチ)分、100円の寄付を」と呼びかけた。これまでに収集したフィルムはおよそ9000万円分、33キロメートル分にものぼっています。会の理念はこれからの未来を担う次世代に引き継がれていきます。


〜参加者の感想が届きました〜(2014.9.11更新)

 「ピースアクションin沖縄に参加して」
   全日本たばこ産業労働組合 西日本原料支部 山田優志


「戦争は終わっていない」
沖縄の多くの方が口にしていた言葉だ。「戦争が身近にない」状態で過ごしてきた自分にとっては、あまりにもショッキングな言葉だった。
「平和である」というのはどういう状態なのか、今の自分が持っている認識を改める必要があると感じるとともに、沖縄=日本という当たり前の事実を、本当の意味では理解していなかったことに気付かされた。
69年前の出来事は一体何だったのか、戦争・平和とは何なのか、これらのことについて真摯に向き合う。そうすれば、あのような惨劇が繰り返されることは決してないだろうし、ひいては「日本人である」ことの意味に、一つの答えが出せるのではないか。そう思うようになった。今回の活動を機に、日常からピースアクションをしていこうと思う。