地域間交流を通じて地区協活動のさらなる活性化を―青森・北海道地区協議会学習交流会を開催―88日)
青森・北海道地区協議会学習交流会を青森で開催。
 8月2日(土)、青森地区協議会と北海道地区協議会は「地区協活動のさらなる活性化」と「地域間交流」を目的とした学習交流会を青森市内で開催しました。
 今回は、フード連合の「2013-2014年度運動方針」で最重点課題となっている「組織の拡大」について地域での推進を図るため、本部より松谷会長を招き、講演を実施しました。
 野田醤油労働争議(※1)の事例など労働運動の歴史を紐解き、労働組合の本質、そして、意義等を話しつつ、「組織の拡大」の取り組みの必要性について語りました。
 松谷会長自身の敷島製パン労組委員長時代のパート従業員の組織化や、関連未組織企業の組織化に取り組んだ経験をふまえ、労働組合としてグループ企業とパート労働者の組織化として身近な仲間の組織つくりを進めることの必要性について話されました。さらには、「『組織の拡大』と『組織の強化』は『卵が先か、鶏が先か』の議論ではなく、我々組合役員は『活動の両輪』として組合活動を行い、労働組合の役割・役目と責任を果たしていかなければならない」と話されました。

講演する松谷会長。
 講演終了後、地区協活動における「組織の拡大」の推進、地区協活動に関わる地方連合会の活動、来年に実施される「第18回統一地方選」に関わる政治活動、学習会や研修会の実施などについて情報共有、意見交換を行ないました。
 地方連合会との関わりや、政治活動については悩みや問題点も共通し、実情に即した活発な意見交換が行われました。さらに、フード連合地区協活動の推進に向けての忌憚のない議論も行いました。
 地区協活動を通じて地域の運動を盛り上げること、そして、フード連合の運動の“一丁目一番地”たる「組織の拡大」への参画を進めることを参加者は誓う学習会となりました。
 今後も、北海道、青森のみならず東北と北海道での定期的な情報交換となるよう交流を深めていきたいと考えています。

(青森地区協議会 事務局長 藤田智大(合同酒精労働組合八戸支部))

※1:野田醤油労働争議とは?
千葉県東葛飾郡野田町(現・野田市)にある野田醤油株式会社(現・キッコーマン)において、1922年(大正11年)から1928年(昭和3年)にかけて連続的に発生した大規模な労働争議とその騒動のこと。