フード連合第12回労働セミナーin福岡〜「労働運動と労働者福祉事業の歴史について学ぶ」「賃金ビジョンを理解する」「労働法の知識を学ぶ」〜を開催520日)
宮里弁護士の講演を熱心に聴き入る単組・地区協役員
 5月10日(土)、福岡県福岡市内において、74名(講師、運営側含む)参加のもと「第12回労働セミナーin福岡」を開催しました。このセミナーは、組合役員としての知識を充実させ、各単組で直面する諸問題の解決策に活かしていくことを目的としています。
 冒頭、松谷和重会長の主催者代表挨拶に続いて、川野和幸九州労働金庫専務理事から「労働運動と労働者福祉事業」と題して、労働運動の歴史と解説、労働者福祉事業(労福協・労働金庫・全労済)との連携、各事業の歴史、基本理念について、ご自身の経験を交えながら講演をして頂きました。

単位労働組合の垣根を越え、産別組織の旗の下、全国から集まった労働組合の仲間たち
 続いて、五野琢也労働局長が「フード連合 賃金ビジョンについて」と題して、「フード連合の「めざすべき賃金」の実現に向けて、@月例賃金、A広義の賃金、B人事制度・賃金制度の観点からの取り組みが必要である。」と力強く語りました。そして、「企業別組合の強みを生かし、また、弱点を補うためにも、「フード連合 賃金ビジョン」を活用すべきである。」と強調しました。
 その後に、フード連合顧問弁護士である宮里邦雄氏(東京共同法律事務所)から「労働法の基礎を学ぶ」と題して、労働法の基本知識、労働条件の決定と労働組合の関与・権限、団体交渉について講演をして頂き、労働組合役員として知っておくべき内容について理解を深めました。
 最後に渡辺正二中四国・九州ブロック局長が、「今回のセミナーで得られた、社会運動の必要性、賃金ビジョン実現に向けた課題、労働法に関する知識について、自労組でも十分に生かしてほしい。」と閉会挨拶を行ない、セミナーを終了しました。
 セミナー終了後は会場を移して交流会を行ない、参加者同士の懇親を深めました。
 参加者の皆さんからは、「大変勉強になった」「労働者福祉事業の活動理念や目的についてよく理解できた」「単組としても賃金ビジョンの策定の必要性を感じた」「最低限の法的知識を持つことの重要性を実感した」「単組に帰って組合活動に活かして行きたい」と好評でした。