中部・関西ブロック中小労組代表者会議〜大手労組から中小労組へ、さらには、未組織労働者、非正規労働者へ波及させる〜37日)
中部・関西ブロック中小労組代表者会議が開催され、計35名が参加。本年度は、未加盟2単組の代表者も参加した。
 中部・関西ブロック主催の中小労組代表者(2014春闘交渉力強化)会議を、2月22日(土)、兵庫勤労文化会館で開催し、22単組の代表者及び事務局を含め計35名が参加しました。本年度は未加盟労組にも呼掛け、2単組の代表者が参加されました。
 
 冒頭、五野琢也労働局長から「パラダイム・チェンジで賃上げ春闘」へというテーマで講義を受けました。
――なぜ「パラダイム・チェンジ」(根本的転換=価値観を変える)なのか?は、近年とは明らかに異なる環境(物価上昇局面、景気回復局面)に加え、食品労働者の賃金水準の低下、絶対的低位化が起っているからである。
月例賃金にこだわる理由は、月例賃金のアップは、働く者の将来への安心感を高め、消費につながりやすく、非正規労働者の底上げにつながりやすいためである。」――等「パラダイム・チェンジ」の必要性や「賃上げ春闘」の意義について説明されました。
 その他、要求主旨・要求内容・要求根拠の整理方法や、交渉の際の注意点を「フード連合2014春季生活闘争ハンドブック」を基に、アドバイスを受けました。
 次に、参加単組から取組み状況について報告がありました。既に機関決定している単組、執行部(案)の承認手続中の単組、執行部(案)を検討中の単組も、参加単組ではフード連合の方針に基づき、「ベア」「賃金改善」を求め、昨年の要求額を上回る要求となることが確認されました。
 その後、「交渉力を強化するためには」というテーマで、それぞれの項目について参加者全員でディスカションを行いました。
<主なポイント>
@賃金実態・分析については、自労組の賃金実態を検証し、同業他社、地場の賃金と比較し、賃金カーブ上の問題点(若年層、中高年、女性等)が何かをしっかり把握する。
A要求づくりについては、組合員の総意となるよう機関決定の場を設け、承認を得る。
B交渉(戦術)については、「フード連合2014春季生活闘争ハンドブック」を大いに活用し、交渉に臨む際、執行部で「模擬団交(ロールプレーイング)」を行う等のシュミレーションをする。
C交渉終了後、獲得した原資がどのように配分されたかを検証する。
 最後に、今回参加された未加盟単組の代表者から、「非常にためになった。」「是非、交渉で活用したい。」等の感想が述べられました。
 2014春闘では、「中小労組・春闘支援対策会議」を設置し、全ての中小労組(300人未満)を全方位で支援していきます。困ったことがあれば、いつでもフード連合本部、ブロック局へご連絡下さい。
 春闘は、個別の労使交渉において回答を引き出し、賃上げ相場を引上げ、大手労組から中小労組へ、さらには未組織労働者や非正規労働者へ波及させていくことが重要であり、我々(組織労働者)の闘いが、全ての働く者の処遇改善に繋がるのです。これぞまさに労働組合の社会的使命です。
 「己のため」のみならず、「世のため」、「人のため」、「社会のため」に全力で闘いましょう。

(中部・関西ブロック局長 伊藤敏行)