糖業部会さとうきび委員会が中央要請行動を行いました。1113日)
農林水産省局長へ要請書の手交=22日 東京 霞が関
 フード連合糖業部会、さとうきび委員会(奄美・熊毛糖連及び全糖労:砂川勝哉代表)は、10月22、23日の両日、「砂糖制度の堅持及び経営安定対策・サトウキビ生産振興等」を農林水産省、鹿児島、沖縄県選出の国会議員に要請行動を行いました。
 22日は、農林水産省に要請行動を行い、現在交渉が進んでいる環太平洋パートナーシップ協定(以下、TPP)に関すること、2年連続の減産と異常な干ばつ、度重なる台風の襲来などの影響を訴えました。砂川代表は、「さとうきびは南西諸島の地域経済を支え、島を守っている重要な作物である。」と述べ、労働者・農家を不安にしているTPPについても、条件が守らなければ即時撤退の意を訴えました。これに対し対応にあたった農林水産省・生産局佐藤雄一局長は、「マスコミ等の報道で不安になっていると思うが、農林水省は与野党で決議したことは堅持していく方向である。地域を守る為にもできる限り対応していく。」と述べ、さとうきびの早期回復を目指し支援していくことを約束しました。

農林水産省との意見交換会=22日 東京 霞が関
 その後、農林水産省当局と意見交換会を行い、生産局農産部地域作物課森健課長は「TPPに関しては、情報がなく対応のしようがないが、与野党で決議された内容に沿って、“主要5品目が守らなければ脱退も辞さない”構えで対応していく。」と述べ、さとうきび支援についても、「南西諸島における地域経済の要であり、重要な作物である。今後とも農家・企業と共に協力し生産量の回復に向け支援事業を行う。」と述べました。農林水産省も予算を取る側の立場であり、要請する私たちもただ訴えるだけではなく、支援事業の成果・実績についても、農家の情報を収集し提供していく要請行動にして行かなければならないことを実感しました。
 翌日23日は、鹿児島・沖縄両県選出の国会議員へ要請及び意見交換会を行いました。
 なお、今回の要請行動にご尽力をいただきました、フード連合政策顧問の郡司彰参議院議員、打越明司前衆議院議員に対しまして、誌面を借り厚く御礼申し上げます。
(糖業部会さとうきび委員会事務局)