ミャンマーの労働運動家がフード連合を表敬訪問96日)
在日ビルマ人ホテル・レストラン労働組合JILAF(国際労働財団)ミャンマーチーム招聘団がフード連合本部を表敬訪問
 9月5日、在日ビルマ人ホテル・レストラン労働組合のアウン・リー委員長ほか2名およびJILAF(国際労働財団)ミャンマーチーム招聘団10名がフード連合本部を表敬訪問し、意見交換を行いました。
 今回、JILAFの招きにより、9月1日から7日まで日本に滞在し、ミャンマーの労働組合役員が、日本の労働運動について学び、同胞である在日ビルマ人ホテル・レストラン労働組合のメンバーの計らいで、フード連合を訪問することになったものです。
 フード連合は、連合やIUF-JCCなどの協力を得ながら在日ビルマ人ホテル・レストラン労働組合と連帯を図り、在日ビルマ人のビルマ民主化活動の取り組みや、ビルマにおける人権や労働組合権を守るための取り組みに協力してきました。

日本の労働運動の歴史とその取り組みについてを話す江森会長
 意見交換の中で、ミャンマーの労働組合は、軍事政権下で弾圧を受けが、民主化を推進しているミャンマーの経済に対しては、内外から成長の期待が高まっており、民主化プロセスの一つとして「労働組合法」(2011年)が制定されて以来、労働組合設立数は着実に増加しています。
 2011年3月の民主化によって、亡命していた労働組合幹部の一部は帰国しはじめており、民主化を担う存在として労働組合に注目が集まっています。そうしたなかで、日本の労働組合の取り組みを学び、今後の組合活動に活かして行きたいということでした。また、組織拡大に注力しているが、なかなか成果が出ないので、日本の経験を聞きたいという声もありました。
 江森会長は、それらの声に対して、「日本は1945年の終戦後、民主化が進められる中で日本の労働組合はその牽引力の一つとして発展してきた」「現在、日本においても組織拡大の取り組みに注力している」「組織拡大は簡単に成果の出るものではないが、日々の組合活動の積み重ねによるものであり、組織拡大の過程そのものが労働組合の交渉力や日常活動など多方面にわたる運動力の総和によって成り立つのだ」と話をしました。
 フード連合は、国際労働運動への参画と国際連帯の推進に向けて、これからもミャンマーの労働団体との連携を進めていきます。

JILAF
http://www.jilaf.or.jp/

連合 ミャンマー(ビルマ)問題への取り組み
http://www.jtuc-rengo.or.jp/kokusai/burma/