誇りを持って働ける産業へ −「2013年フード連合賃金ビジョン」を発刊−95日)
「2013年フード連合賃金ビジョン」を発刊しました
 フード連合は2005年にフード連合「賃金政策」、@賃金水準の下支えと格差是正に向けた考え方、A人事・賃金制度改定等へ対応、B働き方(労働時間)の考え方について組織の規模や実情を踏まえたガイドラインを示し、その実現にむけて取り組んできました。
 一方、その後の内外情勢の推移をみると、バブル崩壊から近年のリーマンショックや東日本大震災の発生など、デフレ脱却にむけた経済政策が課題となっています。また、2012年末の政権交代後、「解雇の金銭解決制度」や「労働時間規制の見直し」の議論など、私たち労働者の雇用・労働条件等が脅かされようとしています。
 そこで、あらためてフード連合としての「めざすべき賃金」の考え方や目標水準などを示すことにしました。賃金ビジョンの理念として「組合員一人ひとりが豊かで幸せな生活ができるように、食品のなかまが誇りをもって働ける賃金をめざす。」としました。また、「フード連合のなかまが『めざすべき賃金』のあるべき姿を追い求めていくため、中長期の『めざす賃金水準の目標水準』とすべての組合が到達すべき水準を『到達水準』と位置付け、その達成にむけて取り組む。」こととしました。
 この賃金ビジョンは大きく三部構成になっており、第一章では賃金ビジョンの理念や考え方、目標水準等について述べています。次の第二章では人事制度、とりわけ賃金制度の実態やフード連合の考え方を示しています。第三章は主に資料編となっており、フード連合の賃金等の現状を図で表し、分析をしています。
 そして表紙には、賃金ビジョンが波紋を描き、フード連合に加盟するすべての組合へ広がっていくようにという思いが込められています。
 加盟組合が単組の実情を踏まえつつ、フード連合の賃金ビジョンに則り取り組みを進めることで、食品産業で働くなかまの賃金水準の底上げと格差是正がはかられ、誇りをもって働ける産業となるように、賃金水準の前進に資すればと考えます。


〔ホームページ掲載場所〕
フード連合ホームページの「加盟組合へのお知らせ」→「教育用資料」のコーナー


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