「歴史から学ぶ」「次代を担う役員育成のために」―フード連合第11回労働セミナーin神戸を開催610日)
初の神戸開催となった労働セミナーは例年より西日本エリアを中心に全国から多く受講者が参加し、開催された。
 フード連合は、6月1日(土)、神戸市内において「第11回労働セミナーin神戸」を開催しました。組合役員としての知識の充実と各単組で直面する諸問題の解決策に活かしていくことを目的とし、今年は西日本エリアの単組にも参加してもらおうと例年の関東エリア開催から神戸開催に変更した結果、例年より多い総勢65名(講師、運営含む)の参加となりました。
 冒頭、山本事務局長からの主催者代表挨拶に続いて、元連合兵庫会長で「ひょうご仕事と生活センター」センター長の北条勝利氏から、「労働組合の使命・役割と仕事と生活の両立について」と題して、労働組合の歴史を中心にその解説、労働組合役員として求められること、労働組合役員としての心構えについて、新日鉄広畑労組組合長、連合兵庫会長として単組のリーダーとして、また地域の労働運動の中心を担ったご自身の経験を交えながら話をされました。
また、ひょうご仕事の生活センターの活動紹介を通じて、労使で取り組むべきワーク・ライフ・バランスの重要性と労働組合として取り組む必要性について話をされました。さらには、若手役員が多く参加したこともあり、労働組合役員の先輩として次代を担う若者たちにエールを送ってくれました。

講演の後、「労働組合役員に求められるものとは」をテーマにグループディスカッションを実施した。
 続いて、ハリマ経営総合事務所代表で特定社会保険労務士の前川敏幸氏から、「労使交渉に必要な労働法の基礎知識とよくある労務トラブル事例」として、労働組合役員として知っとくべき労働関係法の知識についての講演では、ご自身も労働組合役員であった経験を交え、法的知識を持って労働組合役員を担うことの重要性について話をされました。
 その後に、「労働組合役員として求められることとは?」というテーマでグループディスカッションを実施し、単一労働組合の垣根を越え、産別組織の旗の下、全国から集まった労働組合役員同士が議論を行い、最後に伊藤中部関西ブロック局長が閉会挨拶を行い、セミナーを終了しました。セミナー終了後は会場を移して交流会を行い、参加者同士の懇親を深めました。
 以上のようなセミナーを受けて、参加者の皆さんからは「大変勉強になった」、「過去の労働組合の取り組みから現在の我々が学ぶことが実に多くあると実感した」、「単組に帰って組合活動に活かして行きたい」「最低限の法的知識を持つことの重要性を実感した」などの好評を受けました。
(報告:組織・中小局長 山田 毅)