ハワイ・パシフィック・ビーチホテルの争議が解決、日本の支援に感謝し3名が来日57日)
全米港湾労働組合(ILWU)の訪日団がフード連合本部を訪問
 2013年4月26日(金)、全米港湾労働組合(ILWU)ローカル142書記長のガイ・フジムラ氏、ILWUオアフ地区ビジネスエージェントのカール・リンド氏、ILWUパシフィック・ビーチホテル交渉単位代表のカペナ・カナイウプニ氏の3名が、国際食品労連日本加盟労組連絡協議会(IUF-JCC)で議長を務める江森会長を訪れ、お礼のメッセージと共に、感謝状を手渡しました。

「太平洋の向こうに、自分たちを応援してくれる人々がいる」
「他のホテル泊まっている日本人が、わざわざパシフィック・ビーチホテルまで来て、私たちの闘いを知っている、頑張れと伝えに来てくれた」
「経営にも圧力をかけたし、長い闘いを続けられたのは、日本の皆さんのおかげ」

 沢山の「ありがとう」のメッセージを受け取り、改めてこれまでの私たちが続けてきた支援の意味と大切さを感じることができました。
 これまで続けてきたボイコットは、これで終了となります。これからは、新生パシフィック・ビーチホテルを是非ご利用ください。

全米港湾労働組合(ILWU)の訪日団と会談する江森会長
 ハワイのワイキキにあるパシフィック・ビーチホテルにおける10年余わたる労働組合つぶしと活動家や労働者など32名に対する解雇をめぐる労働争議は、2013年1月14日に全面解決し、経営は反組合の方針を全面的に転換しました。ILWU全米港湾倉庫労働組合142支部は新しい運営会社=使用者と交渉の末、労働組合の基本的な権利(ユニオンショップやチェックオフ条項を含む)や労働条件を定めた労働協約を勝ち取りました。
 パシフィック・ビーチホテルは、宿泊客の約8割が日本人であるため、米国労組から日本の労働組合に支援の要請がありました。
 フード連合は、サービス連合(旅行会社を組織)、国際運輸労連(ITF)東京事務所、全日本交通運輸産業労働組合協議会(交運労協、ITF-JC)、全日本港湾労働組合(全港湾)、全国港湾労働組合連合会(全国港湾)、日本労働組合総連合会(連合)などと共に、国際食品労連日本加盟組合協議会(IUF-JCC)、を通して争議支援のための「相談会」に加わり、国境や産業、ナショナルセンターの枠組みを超えて、相互に連携して支援してきましたが、今年1月、ついに国際的な労働者の連帯支援が実を結び、当該労働者たちの不屈の闘いに勝利を導きました。