中小労組も「誇りを持てる賃金」を目指す―中部・関西ブロック中小労組代表者会議225日)
2013春闘交渉力強化を目的に中部・関西ブロック中小労組代表者会議を開催し、18単組の代表者及び事務局を含め計27名が参加しました。
 中部・関西ブロック主催の中小労組代表者(2013春闘交渉力強化)会議を、2月23日(土)、兵庫勤労文化会館で開催し、18単組の代表者及び事務局を含め計27名の参加がありました。
 冒頭、伊藤中部・関西ブロック局長より2013年フード連合春闘方針のポイントについて説明を行いました。その後、「交渉力を強化するためには」というテーマで、それぞれの項目について参加者全員で考えてみました。

<主な議論のポイント>
@賃金実態・分析については、自労組の賃金実態を検証し、同業他社、地場の賃金と比較し、高いのか、低いのか、又、賃金カーブ上の問題点(若年層、中高年、女性等)がどこにあるのかをしっかり把握すること。

A要求づくりについては、組合員の総意となるよう機関決定の場を設け、投票による承認を得る。要求根拠は、企業業績等のミクロの視点のみならず、マクロの視点を持ったものとすること。

B交渉(戦術)については、労使対等の精神(労基法第2条、労組法第6条)を理解し、組合員(家族を含む)の代表として交渉する意識を持つこと。
交渉前に交渉内容についてあらかじめ打合せをしておく、交渉後に広報する交渉内容について打合せを行い、組合員へ伝えること。

C配分については、交渉後、獲得した原資がどのように配分されたかを検証すること。

 その後、各単組より今春闘の取組みについて報告があり、全体で共有しました。
 最後に、山田組織・中小局長より、2013春闘ハンドブックや、中小労組支援センターメモを大いに活用し、充実した交渉をできるよう、本部としても全面的にバックアップすることを伝えました。

2013春闘に向け交渉力を強化するためには何が必要か話す伊藤中部・関西ブロック局長(写真左)
 伊藤中部・関西ブロック局長より中小労組の執行部の皆さんへのメッセージ:
 賃金実態調査からも、大手と中小の格差は明らかです。中小だから低賃金で良いということはありません。安全・安心な製品を消費者に届けるために、懸命働いているのは皆同じです。
 中小だからとあきらめることなく、大手との格差是正を強く経営側に求めていきましょう。
 生命(いのち)を支え、育む働く者として誇りを持って働ける賃金水準にするためにみんなで要求し、確保しようではありませんか。