IUFアジア太平洋地域食品飲料会議が開催されました1024日)
松谷会長代行より非正規社員の組織化の取り組みについて報告を行った
 2012年10月8 、9日の二日間に渡って、マレーシア・クアラルンプールにてIUFアジア太平洋地域(IUF-AP)食品飲料会議が開催されました。
 アジア太平洋地域(AP)のIUF加盟組織より14カ国55名(書記局含む)が出席し、日本からはフード連合・松谷会長代行、金田中央執行委員(ニチレイ労組委員長)、ニッスイアドベンチャークラブ・谷村委員長、マルハニチロユニオン・大串委員長、キリンビール労組・平塚中央執行委員、そしてIUF-JCC・中田事務局長(フード連合特別中央執行委員)の6名が参加しました。
 会議の主要なテーマは「食品飲料業種に関連した、第26回IUF世界総会での方針の実践」にあり、参加者からの多くの報告が発表されました。
 各国からの報告の一つとして、松谷会長代行より非正規社員の組織化の取り組みを取り上げ、敷島製パン労組における、非正規社員の組織化の取り組みについて、その経緯や方針、経過や課題、対策等について話しました。
 その中で、労組本部、労組支部の組合役員、会社から真の理解と協力を得ることが重要と強調し、またそれを得るには、トップ自らの信念と行動が必要との説いたことに対して、出席者から多くの賛同と称賛の声が上がりました。

日本からは6名が参加しました
 また、単に参加者からの報告を共有するだけでなく、小グループに分かれて活発に討議する時間が長く取られました。
 その中で、日本の派遣団が入ったグループでは、一つ目のテーマとして「不安定雇用との闘い」について、@組合役員と組合員に必要性を理解させる、AIUFとの連携を継続する、B国際ガイドラインについての知識を高めて、情報を提供する、C非正規労働に関する定期的な対話を会社と持つ、D非正規と正規の格差を無くすように、要求を持つ、E組織率を高めるキャンペーンを実施する、F組合は継続的に情報提供をする、G労働協約において非正規と正規の区別を無くし、労働者全てをカバーする、とまとめ、アクションプラン策定の提言を行いました。
 また、二つ目のテーマとして、「鶏肉キャンペーン※」について討議し、グループを代表し、谷村委員長(ニッスイアドベンチャークラブ)と金田委員長(ニチレイ労組)が「タイ鶏肉キャンペーン タイ鶏肉労働者の組合権、安全衛生権の勝利〜」の取り組みについて強みや弱み、そしてこの取り組みの機会をいかに活かすか、そしてこの取り組みがなくなった場合の懸念など総合的に分析し、この取り組みの意義について発表を行いました。
 日本から提言した内容を含め、会議参加者によるIUFの方針実践のためのアクションプラン策定や分析などの成果は、今後のIUF-AP地域書記局の取り組みの実践に活用されていきます。

※鶏肉キャンペーン:タイ鶏肉労働者の組合権、安全衛生権の勝利についてタイの食品産別労組の取り組みキャンペーン