フード連合結成10周年記念シンポジウムが開催されました918日)
「労働組合の社会性」、「非正規問題と国際労働運動の直面する課題」を取り上げた、フード連合結成10周年記念シンポジウムを開催
 9月11日(火)、フード連合結成10周年記念シンポジウムが浅草公会堂(東京都台東区)で、フード連合加盟組合、IUF・JCC加盟組織、GUFs(国際産業別労働組織)の皆さん300名の出席のもと開催されました。
 冒頭、代表挨拶として江森会長より、今回のシンポジウム開催の趣旨の説明がありました。
シンポジウムは2部構成で行われ、第1部は「労働運動をめぐる時代認識と当面する課題(労働運動の社会性を考える)」と題して、中央労福協参与であります高橋均氏より講演をいただきました。
 高橋参与は、1970年〜現在に至る日本の変化と労働組合の立ち位置の変化について言及され、組織拡大の重要性、産業別労働組合(フード連合)、ナショナルセンター(連合)、ひいては国際労働運動の意義についてもわかりやすく解説いただきました。

グローバル化が進む下での国際労働運動の現状と課題を語るロン・オズワルドIUF書記長
 第2部では、パネルディスカッション形式で4名のパネラーを迎え「非正規問題と国際労働運動の直面する課題」について報告、議論を行いました。
 パネラーからの報告としてはIUFロン・オズワルド書記長からはグロ−バル化が進む中でのIUFでの非正規問題の取り組みについて報告がありました。
 また、IUF・APマ・ウェイピン地域書記からはアジアにおける非正規問題の成功事例の報告、とりわけ安全衛生の観点からの報告がありました。
 次にイ・ユギル韓国・全国化学労連事務局長より、日本より非正規化が進む韓国における成功事例が報告されました。
 最後に日本ILO協議会中嶋滋専務理事からはILOの立場から非正規問題についての報告がありました。
各報告のあと、会場からの質問に答える形で討論に移り、最後にコーディネーターである山本事務局長が討論のまとめを行いました。
 むすびとして、松谷会長代行よりの第1部、第2部、全体のまとめが報告され、終了しました。
 予定時間を30分以上もオーバーするほどの内容の充実したシンポジウムであり、出席者の皆さんにおいても今後の活動の指標となったと確信しています。