「フード連合第10回労働セミナー」を開催523日)
労働組合の役割を強調するフード連合:山本事務局長
 フード連合は、5月19日〜20日の両日、熱海市内において「第10回労働セミナー」を開催しました。組合役員としての知識の充実と各単組で直面する諸問題の解決策に活かしていくことを目的に、今年は対象参加者を新任三役・支部長・中小労組三役・次期三役候補に絞らせて頂いた結果、総勢49名の参加となりました。
 初日は、フード連合の山本事務局長から「労働組合、フード連合の課題と明日に向けて」と題して、労働運動の歴史的背景と労働組合の現状と課題が報告されました。とりわけ労働組合の社会的役割としては、自らの企業内に閉じこもることなく、非正規社員をはじめとする社会的弱者にも目を向ける必要性が強調されました。
 続いて、フード連合の宮里顧問弁護士からは、「労働法の基礎を学ぶ」と題して、労働基準法・労働契約法・労働組合法を中心にその解説と遵守実態を判例を交えながら報告されました。また、近年増加傾向にある企業組織の合併や会社分割・事業譲渡等において、労働組合としての雇用や労働条件への対応などを指摘されました。

組織化の苦労話を交えて話す日本ハムユニオン:五野中央書記長
 翌日は、フード連合の栗田労働/政策局長から、「賃金関係等の会社提案に対する労働組合の対応」として、不利益変更に繋がるような事例提起を受けました。その後、参加者のグループ討議を経た後、労働組合としての対応視点等について模範解答を受けました。
 最後に、日本ハムユニオンの五野中央書記長から、フード連合でも最重要課題となっている組織化(非正規労働者・グループ)について、日本ハムユニオンがこの間3年を要して取り組み、成功してきた事例を苦労話を交えながら報告されました。
 以上のようなセミナーを受けて、参加者の皆さんからは「大変勉強になった」、「単組に帰って運動に活かして行きたい」などの好評を受けました。是非、来年度も企画しますので多くの参加者をお待ちしています。
 余談ですが、初日の夜は、翌日のセミナーに影響を及ぼさない程度に、労組間交流に花が咲いたこともご報告しておきます。
                                 (文責:森下組織・中小局長)