連合東京「組織拡大促進セミナー」で、松谷代行が敷島製パンの「パートの組織化」成功事例を報告515日)
 自身が取り組んだ組織化事例について話す松谷和重会長代行
 5月9日、連合東京主催の「組織拡大促進セミナー」が総勢80名の参加で開催され、連合本部から「1000万連合実現プラン」や各構成産別の組織化方針および同成功事例報告が行なわれました。
 連合東京の須永事務局長から、今後5年で20万人増の120万人連合東京を目指したい旨の冒頭挨拶に続いて、連合本部の金田組織拡大局次長からは、1000万連合をめざした連合・地方連合・構成組織の具体的取り組みの概要報告がされました。また、サービス連合の野村東日本地連事務局長からは「モデル組合」を優先した組織拡大方針の報告、JAM東京千葉の片桐組織部長からは、連合東京と連携した行動で成果を得た組織化事例の報告がありました。

 実行にはリーダーの強い姿勢などが必要と参加者に思いを伝えた
 続いて、フード連合の松谷会長代行からは、敷島製パンのパートタイマーの組織化事例について熱く語りました。具体的には、平成15年の定期大会で組織化の検討確認を実施して以降、平成21年4月までの約5年半を要して全国11支部すべてで約1900名全員の組合加入に成功した内容でした。この間には、中央・支部執行委員会での議論の紛糾、会社役員や組合執行部OBからの反対の声などいくつかの壁に直面したことが述べられました。しかしながら、リーダーシップを発揮し、組織化準備委員会の発足から支部役員の勉強会、組合員やパート全員からのアンケート実施、各工場内に組織化推進パートのキーマン選定など、スケジューリングに沿ってやり抜いた経過を当時のエピソードを交え、時には笑いを誘う得意の話術で参加者を引き付けていました。
 そして最後には、リーダーの強い姿勢、執行部のくり返しの勉強会、準備委員会の設置、会社に理解をさせる、組織化のメリット・デメリット論に入り込まないこと、を強調していました。
                             (文責:組織・中小局長 森下冨士男)