連合2012春季生活闘争共闘推進集会が開催され、フード連合の取り組みを報告49日)
集会は連合構成組織および各地方連合会が参加した
 4月3日(火)、総評会館2階大会議室において、連合は2012春季生活闘争共闘推進集会を開催し、約200名が参加した。
 冒頭、あいさつした連合・古賀会長は、「2012春季生活闘争では、デフレスパイラルからの脱却をめざし、働く者への適切な配分により、内需をけん引すべきだと訴えてきた。経団連は定昇凍結も辞さないと主張しているが、人材投資はコストではないことをあらためて強調する。厳しい交渉環境の中で、精力的に回答を引出してきた先行組合の努力に感謝する。これから中小企業の労使交渉が本格化していくが、中小企業は単なる下請けではなく、自立した存在へと発展していくことが重要だ。どうすれば産業、企業が強くなれるのか、最後まで労使で議論を尽くしてほしい。」と述べた。
 次に、須田総合労働局長から、3月30日現在の集計結果として、多くの組合で定昇維持を獲得していること、回答引出し組合数や平均賃金方式の引上げ額、率が昨年同時期を上回っていることなどを報告した。

フード連合の取り組みを報告する栗田局長
 各共闘、産別、地方連合会の取り組み報告が行われ、中小共闘から眞中中小労働委員会(中小共闘センター)委員長、パート・有期契約共闘から斗内パート・有期契約共闘会議副座長が報告した後、各産別を代表し、フード連合の栗田労働局長、ゴム連合の藤田労働条件政策部長が報告した。また、地方連合会を代表し、連合富山の:沢井副事務局長、連合長野の神野志調査・中小労組担当部長が報告を実施した。
 集会で、中小支援の取り組みを報告したフード連合の栗田労働局長は、「中小組合の支援体制の実効性をはかるために『中小労組支援センター』を設置し、賃金水準の低下および大手と中小との格差拡大に歯止めをかけ、賃金水準の復元や底上げをはかっている。交渉力の強化が課題だと考え、本部、ブロック局を中心に必要に応じて業種別部会と連携し、要求の趣旨、根拠、同業他社の状況など粘り強く説明して交渉するよう、指導している。」「『大手は(ベアを)出さないから』と一部の沈滞ムードを取り上げ、悪乗りする経営者がいる。中小企業がよくならなければ復興再生はない。労働条件を低下させないために頑張りたい」と決意を述べ、報告を行った。
 南雲事務局長が集会アピールを読み上げ、参加者全員で確認した。その後、安永副事務局長が、各組織の要求に自信と確信をもちあい、最後までともにがんばろうと呼びかけ、閉会した。

連合2012春季生活闘争共闘推進集会 集会アピール