プラス1で日本を元気に ―2012春闘食品労働者総決起集会を開催 ―37日)
春闘勝利に向けガンバロー!
 フード連合の「2012春闘食品労働者総決起集会」が3月4日(日)、東京・浅草公会堂ホールで開催され、組合員や組合員の家族など1,000名が参加し、春闘での要求実現へ向けて「力をひとつ」にしてたたかうことを確認しました。
 第一部では、はじめに中央闘争委員会を代表して江森会長が挨拶しました。以下は挨拶要旨です。

 「もうすぐ東日本大震災発生から1年になろうとしているが、復興はまだまだ進んでいない。特に原発事故については、今後何10年、何100年もの長い間、人類として向き合っていかなくてはならない。大震災から私たちが何を学び、何を変えていくのかが問われている。ガレキを受け入れる自治体がほとんどない実態を見たとき、“絆”とは何だったのか考えさせられる。」

 「デフレが10年以上も続いているのは、先進国では日本だけであり、賃金も下がり続けている。また、大手と中小の賃金格差も拡大している。ニューヨークでは1%の金持ちが99%の富を独占しているとして、“ウォール街を占拠せよ”という運動が続いており、“反格差”の運動が世界で巻き起こっている。こうしたなかで今春闘が闘われている。」

 「製造業23業種中食品製造業の賃金は21番目であり、フード連合の組合員の賃金は7年間で1万3,000円も下がっている。フード連合は、賃金の絶対額水準を重視し「目標水準」を設定して今春闘を闘う。また、来年4月からの公的年金支給開始年齢の引き上げに対応した取り組みを重視する。」

 「毎年、個別労使としては最善の結論を出してきたつもりでも、ミクロの積み重ねがマクロでは賃金の低下とデフレの悪循環につながってきた。まさに合成の誤謬ではないか。労働運動も春闘も社会的な役割りがある。円高の影響を強く受けている輸出産業と違って、食品企業の業績は悪くはない。“逆風ムード”に流されてはならない。春闘は、今後1年間の労働力の価格を決定する契約交渉である。職場の努力と期待に応える結論を引き出すため、3月14日の集中回答指定日に向けて交渉体制を強化しよう。そのためにも春闘の“絆”である「共闘」を重視して今春闘を闘いぬこう。」

挨拶する江森会長
 江森会長の挨拶のあとに、古賀連合会長に激励の挨拶を頂き、城島顧問(衆議院議員・民主党国対委員長)からの激励メッセージを紹介し、最後に2012春闘決起集会実行委員会メンバーと組合員のお子さんが舞台に上がり、参加者全員の「春闘シュプレヒコール」で第1部を終えました。
 第2部では、恒例の13業種別部会の製品が当たる抽選会が行われたあと、江森会長の要求実現へ向けた「団結ガンバロー」で決意を確認しあいました。
 なお、集会の中段に浅草の地にちなんで噺家の三遊亭上楽さんを招き、集会参加者は上楽さんの落語を楽しみました。