職場の頑張り・期待に応える結果を引き出そう―要求提出を終え、本格交渉に向けて― 31日)
 
      
         職場の頑張り・期待に応える結果を引き出そう        
           ―要求提出を終え、本格交渉に向けて― 
           
                                           2012年3月1日     



  
                             日本食品関連産業労働組合総連合会 
                                            (フード連合)
                                         会 長 江森 孝至


 2012春季生活闘争が本番を迎えている。
 私たちフード連合の構成組合は要求提出を終え、本格交渉に突入している。
 急激な円高のなかで輸出産業は企業業績が悪化し、金属労協の構成組合は定期昇給や一時金確保中心の交渉となっている。しかし、厳しい情勢のなかでも、全国には、要求を掲げ、踏ん張って交渉している仲間も大勢いる。

 食品製造業で働く私たちの賃金は製造業23業種中21番目と低位にあり、賃金の下落傾向も続いている。一方、輸出産業とは違って食品産業の業績はバラツキがあるものの決して悪くはない。史上最高の利益をあげている企業もある。

 東日本大震災からの復興や会社を支えているのは、職場で汗して働いている組合員である。組合員の生活の維持・向上と公平な配分を求めることは、労働組合として当たり前の要求である。“緊張感”を忘れた労使関係では、経営に対する組合のチェック機能も発揮できず、労使双方の人材育成にもつながらない。

 フード連合の大手・中堅組合、中小組合、多くの単組がフード連合の方針にそって要求を提出している。仲間との「共闘」を意識し、社会的な役割りを果たていくことが、今春闘に課せられた私たち労働組合の使命である。そのためにもあらゆる賃金原資の獲得と公的年金受給空白期間の対応などの諸要求を勝ち取らなければならない。

 3月14日の集中回答指定日まで、残された時間は少ない。
 集中回答指定日に回答を求めている組合は、“フード連合相場”を作る役割りを担っている。“逆風ムード”に流されてはならない。先行グループとしての自覚と誇りを持って、回答の前倒しを含めて交渉を集中化させ、職場の頑張りと組合員の期待に応える結果を引き出すため、全力を尽くそう。そして、その交渉結果を開示し、中小組合の交渉につなげよう。そのため、フード連合の業種別部会や単組の共闘を強化し、職場の団結を背景としたあらゆる戦術を配置して、要求を勝ち取ろう。

 フード連合本部も共闘の強化のために全力を尽くす。
 ともに頑張ろう。               

        
                                                     ―以 上―