2012春闘を前に食品業界労使による懇談会を実施 21日)
第21回食品業界労使懇談会を開催
 「第10回中央委員会」翌日の1月24日、労働組合側31名(30組合)、経営側29名(26社)が参加し、「第21回食品業界労使懇談会」を開催しました。本懇談会は、2012春闘を前にして食品業界労使が共通の課題について話し合い、相互理解と共通認識を深めることによって、労使関係の安定と食品産業の健全な発展を図ることを目的としています。
 今回は、「 高齢者雇用安定法改正の動向について 」と、「 TPPがもたらす我が国の影響について」というテーマで講演を行いました。そして、栗田 博労働局・政策局長から、2012春闘方針についての報告が行われました。
 まず、厚生労働省職業安定局 高齢者雇用対策課から野田 幸裕調査官をお招きし、今、通常国会で審議されている高齢法改正、厚生年金の支給開始年齢の引き上げや、高齢者に係る雇用制度の状況等幅広くお話を伺い、フード連合の加盟組合が特別課題の取り組みをするにあたって、参考になりました。
 次に、東京大学大学院から鈴木宣弘教授をお招きし、我が国にとってTPPに参加する実益が乏しい根拠についてお話いただきました。TPPに参加するのではなくて、アジア経済連携を強化すべきこと、自分たちの食は自分たちが守ることなどについて講演いただきました。
 また、講演後の懇親会には、鈴木宣弘教授にご参加頂きました。懇親会の場でも、TPPがもたらす我が国の影響について意見交換をすることができ、労使双方にとって、食品産業と TPPとの関わりを実感する有意義な懇談会となりました。
 なお、鈴木先生がお話しされた講演内容については、ホームページ(組織内※1)に掲載していますので、ご活用下さい。

TPPがもたらす我が国の影響について講演する鈴木教授
当日の式次第は、以下の通りです。

・労働組合側代表挨拶
 フード連合 江森 孝至 会長

・経営側幹事代表挨拶
 雪印メグミルク株式会社 尾ア 玲 代表取締役副社長

・来賓挨拶
 財団法人 食品産業センター 西藤 久三 理事長

・フード連合報告(春闘方針について:栗田 博 労働局・政策局長)

・講演と質疑応答
◇テーマ
              「 高齢者雇用安定法改正の動向について 」
       ◇講師
        野田 幸裕 氏
       (厚生労働省職業安定局 高齢者雇用対策課 調査官)

◇テーマ
        「 TPPがもたらす我が国の影響について 」
       ◇講師
        東京大学大学院 教授 鈴木 宣弘 氏

※1東京大学大学院・鈴木教授による講演資料は、「トップページ」→「加盟組合へのお知らせ」→「教育用資料」に掲載されています。