「6次産業化の推進について」の学習会を実施1221日)
学習会は第4回中央執行委員会の前段に開催されました
 12月20日、第4回中央執行委員会を開催しました。その前段で、農林水産省 食料産業局 新井ゆたか産業連携課長を招いて、「6次産業化の推進について」の学習会を実施しました。
「第6次産業」とは、農業=第1次産業と、加工=第2次産業と、流通・販売=第3次産業のすべての分野にわたって生まれる、農業の6次産業化を総称としており、農業者が主体的かつ総合的に関わることによって、事業の付加価値を創出する経営形態です。
 「6次産業化」では、農山漁村が農林水産物を生産するだけでなく、それを加工し販売するところまで視野に入れて事業展開をします。また、農林水産物だけでなく、農山漁村に由来するバイオマス、自然エネルギー、風景など様々な地域資源を有効活用して、エネルギー産業や観光産業等の新たな産業の創出を促進します。それらによって雇用の確保と所得の向上による、農山漁村地域の再生・活性化をする仕組みを作ろうというのが、6次産業化の考え方です。
 平成23年3月には「六次産業化法」が確立されました。六次産業化法では、地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等(いわゆる「6次産業化」)に関する施策及び地域の農林水産物の利用の促進に関する施策を総合的に推進することにより、農林漁業等の振興等を図るとともに、食料自給率の向上等に寄与することを目的としています。

講演する農水省食料産業局・新井産業連携課長
 学習会では、@農山漁村の6次産業化の考え方、A地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林水産物の利用促進に関する法律(6次産業化法)の概要、B総合化事業計画の認定を受けた場合のメリット、C6次産業化の推進、D農林漁業成長産業化ファンド(仮称)の創設、E産業連携ネットワークについて学びました。
 今後、TPPの事前協議の参加表明をめぐる議論でもあるように、強い農業を目指していくことが求められていますが、その一つとしての6次産業化の推進について、フード連合でも、組織内で理解を深めていくことが重要であると感じました。




農林水産省 農山漁村の6次産業化について
URL:http://www.maff.go.jp/j/shokusan/sanki/6jika.html

 農林水産省では、雇用と所得を確保し、若者や子供も集落に定住できる社会を構築するため、農林漁業生産と加工・販売の一体化や、地域資源を活用した新たな産業の創出を促進するなど、農山漁村の6次産業化を推進しています。

参考資料:
6次産業化ロゴマーク使用規約
6次産業化パンフレット
 農林漁業者の6次産業化を紹介したパンフレットです。
6次産業化先進事例集【100事例】(平成23年4月)
 全国の6次産業化の先進的な取組事例をまとめています。
6次産業化の取組事例集【123事例】(平成22年6月)
 全国の6次産業化の取組事例をまとめています。