阪神・淡路大震災の時にお世話になった恩返しとして〜フード連合ボランティアが出発611日)
津波被害に遭った亘理町荒浜地区の様子
6月11日、連合の災害救援ボランティア第10陣が岩手県・宮城県・福島県にそれぞれ出発しました。
私たちフード連合(第7陣)からは3名(サントリー労組から2名、沖縄コカ・コーラ労組から1名)の仲間が、被災地(仙台市)に向かって元気に出発しました。参加者からは「阪神・淡路大震災の時にお世話になった恩返しとして」「東北の仲間をみんなで支援しようと言ってきた自分が、まずは行くべきと思って」等参加の理由と決意を語ってくれました。3名は19日の帰京まで実働7日間、連合ボランティアの一員として、個人宅での泥出しや家屋破損物の撤去などを行うことにしています。
サントリー労組・臼井さんの報告を掲載します。


作業も二日目。この二日間はひたすら側溝のヘドロかきです。体力的にきついし、ヘドロの溜まった側溝は汚いし、ヘドロの臭いも強烈ですが、住民の方に「ありがとう」と言われると、疲れも吹き飛びます。現地での作業に使う道具が足りないので、効率があまり良くありませんが、頑張ります。
実際の作業を通じて一つ残念に感じたことがあり、敢えて報告します。我々連合ボランティア団の一員は、作業の帰りに被害が甚大だった場所を通り、ベースキャンプに戻りますが、その際、他のボランティア団の方たちが、カメラを構えて写真撮影をしていました。
外には住民の方はもちろん、壊れた道路を修理している工事業者の方、被害のあった工場の片付けをしている従業員の方や、大きな道路をひとりで交通整理する警察官の方。「その方たちからすると、外からこの連合ボランティア団のバスに乗る人間の行動を見て、どう思っているのだろうか」と考えました。さすがに不見識な行動は見逃せませんので、夕方の会議の議題にしました。
ボランティアの名の下に集まっている人達だから当然配慮できるものと思っていましたが、残念なことです。
今後、ボランティアに来られる方々は最低限のモラルは守ってほしいと思います。
これからも引き続き、ボランティア活動を頑張ります。


救援ボランティアは息の長い活動であり、また被災地では連合のボランティアに対する期待は大きなものがあります。
被災地の復興はまだまだ進んでいません。多くの組合員の皆様のご協力を、引き続きよろしくお願いします。

現地でのミーティングの様子
【連合ボランティア隊に感謝のことば】
 宮城県亘理町・災害ボランティアセンターのブログに、連合ボランティア隊に関する記事が掲載されています。 宮城チームの第9陣(6月3日出発隊)は亘理町内で側溝清掃や寺での清掃活動を続け、続く第10陣(6月11日出発隊)は現在多賀城市内で活動を展開中です。 ブログには、第9陣(6月3日出発隊)の亘理町内での活動内容とともに、「本当に懸命に活動していただき、助かりました」と感謝の言葉も記されています。
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