中小労組も主体性をもって回答の前倒しを―中部・関西ブロック中小労組代表者会議219日)
基調講演をする渡邉会長
中部・関西ブロック主催の中小労組代表者(2011春闘交渉力強化)会議を、2月19日(土)兵庫勤労文化会館で開催し、17単組の代表者及び2地区協の代表者の計30名が参加されました。

  はじめに基調講演として、フード連合 渡邉会長から「2011春闘に臨むにあたって」というテーマで講義をいただきました。「今春闘は、大手産別がベアを見送るので、大手の回答を見て交渉していくのでなく、中小労組も主体性をもって回答の前倒しをはかるよう努力していくことが、結果として良い回答を引き出すことになる。」と強く訴えられました。
その後、各単組の取組み状況報告ならびに、本年度のキーワードである、賃金「検証」のポイントについて、ブロック局長から説明しました。
その他、交渉力を強化するためにも、@要求は、組合員の総意として決定する、A交渉に臨むにあたって、組合側の主張、想定される経営側の主張を整理する、B決算書等の提示を求める。その他、賃上げ後の配分や、賃金制度(定昇等)が確立されていない単組は、制度の確立を求める等、参加者全員で議論し、意見交換を行いました。

春闘交渉を健全な労使関係構築のために
  賃金実態調査からも、大手と中小の格差は明らかです。中小だから低賃金で良いということはありません。安全・安心な製品を消費者に届けるために、日夜、懸命働いているのは皆同じです。
中小だからとあきらめることなく、大手との格差是正を強く経営側に求めていこうではありませんか。2011春闘、賃金の「復元」をめざし全力で闘いましょう。
大手も中小も「力をひとつに」。
(文責)中部・関西ブロック 伊藤敏行