第9回中央委員会を開催 2011春季生活闘争方針を決定124日)
2011春闘方針を決定した第9回中央委員会
 フード連合は、1月24日、東京・有明TOCコンベンションホールで「第9回中央委員会」を開催しました。中央委員会は、定期大会以降の活動報告や新加盟組合(5組合)を承認するとともに、会計報告・監査報告についても承認されました。
 また、提案された「第1号議案 2011春季生活闘争方針」、「第二号議案 補正予算に関する件」を決定するとともに、「環太平洋パートナーシップ協定(TPP)」に対する特別決議についても満場一致で採択しました。
 冒頭挨拶に立った渡邉会長は、2011春季生活闘争について、「景気は緩やかな回復の動きを見せており、デフレ基調からの脱却までは進まないものの悲観的な状況にはない。食品産業をみても大手企業では、海外を含めた設備投資意欲は活発であり、問題は中小・地場企業が過当競争の中でどう生き残っていけるかにあると考えている。中小労組においては、労使協議制の充実を意識的に図り、会社の一方的な経営判断に対してチェック機能を果たすことが重要になる。また、フード連合の今春闘の眼目は「格差是正につきる」とし、「大手と中小の間の賃金水準の是正であり、さらには正規社員と非正規のメンバー間の処遇の格差をどう是正するかにある。」と挨拶し、単組のしっかりとした取り組みを求めました。
春季生活闘争「ガンバロー!」
 また、「環太平洋パートナーシップ協定(TPP)」については、「まさに、わが国の食糧安全保障体制を危うくする問題であり、食品産業の基盤そのものを棄損する。農業・食料対策が示され、広く国民的合意を得るなかで参加が確認されるならまだしも、拙速な参加決定は歴史の汚点になる。」と述べ、「日本の国益とは何かを見据えて、しかるべき対策を講じていくことが今こそ求められている。」と強調しました。
 最後に、2011春季生活闘争を全加盟組合が全力で闘うことを誓って「ガンバロー」で閉会しました。

フード連合 第9回中央委員会 会長挨拶
「環太平洋パートナーシップ協定(TPP)」に対する特別決議
闘争宣言