トップのリーダーシップが重要―組織拡大のための事例研究会を開催1221日)

43名が参加した関東の事例研究会
 12月9日(木)15時から「組織拡大のための事例研究会」をフード連合本部会議室で開催し、前段に開催した組織・中小委員会の委員を含めて43名が参加しました。また、フード連合に加盟していない1組合からも1名が参加しました。また、同様の内容で同月15日(水)にも兵庫県神戸市の兵庫勤労文化会館で開催し、38名が参加しました。
 事例研究としてフード連合副会長であり組織・中小委員会の委員長でもある敷島製パン労働組合の松谷中央執行委員長から敷島製パン労働組合におけるパートの組織化の取り組みについて講演をいただきました。

パートの組織化の取り組みについて講演する松谷委員長
 具体的に単組としてパートの組織化をどうのように進め、パート従業員全員を加入することができ、結果として会社とユニオンショップを締結したのか、その取り組みの経緯について講演をいただきました。また、活動を進める中で内外でのこの取り組みを阻む諸問題にどう対応したか、実際のパート従業員とのやりとりにおける苦労話についても実例を挙げながら話をして頂きました。その中でこうした取り組みにはトップの気概が大切であり、いかに組織のトップが執行部に対し、活動の必要性を説き、実行させるか、トップのリーダーシップにかかっているという提言がありました。
 また、連合から大出・中央アドバイザ−を講師として招き、「名ばかり管理職」問題について講演をいただきました。いわゆる職制上の「管理職」と労働基準法上の「管理監督者」の違いについての話と合わせてなぜ労働組合員を"卒業"し、ある意味では社内ステータスでもある「管理職」を組織化対象にしていかなければならないのかについて説明いただきました。

フード連合の組織拡大について話す山本副事務局長
 某大手外食チェーンで脚光を浴びた「名ばかり管理職」問題ですが、この問題は長時間労働等の「時間管理」の視点のみで論じる問題ではなく、スタッフ部門等の部下を持たない専門職の処遇問題でもあると同時に、団結・連帯が阻まれるという組織問題でもあり、経営のコンプライアンスの視点から考えれば、例えば、従業員過半数代表の選出等の問題も考えなければならないとの話がありました。
 こうした事例研究会などが加盟単組にとって"気づき"の機会となり、「組織強化・拡大」に向けての取り組みが一層推進されるように今後もフード連合として各種勉強会を開催していきます。



以 上