労働安全衛生活動にゴールはない― 中部・関西ブロック中小労組代表者会議を開催 ―75日)
「労働安全衛生活動の取組み」を報告する栗田労働局長
2010年7月3日(土)中部・関西ブロック主催の中小労組代表者(安全衛生対策)会議を兵庫勤労文化会館で開催し、11単組、3地区協の代表者17名が参加しました。
栗田労働局長の開会挨拶に始まり、基調講演として後藤浩子予防医学心理学研究室副代表から、「職場で上手にストレスとつき合うために」をテーマに講演をいただきました。後藤氏は、音楽療法の専門家であり、音楽を活用したストレスの解消方法等、様々な楽器を用いて体験学習を行いました。コミュニケーションの取り方としては、言葉よりも、動作、ジェスチャー、相手との間の取り方がより重要であることを学びました。
対策会議では、栗田労働局長から、フード連合の「労働安全衛生活動の取組み」の報告がありました。現在、本部で集約している、労働災害の件数の多い事故は、1位が「はさまれ・巻き込まれ」2位が「転倒」3位が「交通事故」です。
その後、各単組の労働安全衛生委員会の取組み内容や、安全パトロールの実施状況などを報告いただきました。

職場の安全を守るために!
安全パトロールがマンネリ化している、経験のない新入社員や非正規労働者に対する安全教育が不十分、メンタル不全の労働者の職場復帰問題についての悩み等が出される一方、重大災害を機に活動を強化した、経営トップの交代により、安全の大切さを全従業員に宣言をした、労組委員長が率先して労働安全衛生委員会の活動に参画しているといった好事例等を、参加者全員で意見交換し、共有化しました。
安全で快適な職場の確保は、企業の責任であると同時に、労働組合の大きな責任でもあります。労働安全衛生活動に、ゴール(これだけやれば充分)はないのです。企業任せにするのではなく、労働組合が積極的に参画し、働く仲間を守るためにも、日常活動として取組むことが重要です。
安全に労使の垣根なしです。今一度、考えてみましょう。あなたの職場は、「安全第一」になっていますか、「生産・コスト第一」になっていませんか。
合言葉は、「ご安全に!!」。
※参考:「安全第一」「品質第二」「生産第三」
(アメリカ USスチール スローガン 1906年)