鹿児島県知事へ「きび要請」を展開717日)
知事に要請する奄美・熊毛糖連の仲間
私たち、奄美・熊毛糖業労連は、連合鹿児島・フード連合鹿児島地区協議会・さとうきび委員会と連携して、7月17日に鹿児島県知事と県農政部対して「砂糖制度の堅持と経営安定対策・さとうきび生産振興」を求める要請活動を展開しました。
 要請書では、「さとうきびは地域営農を有機的に結びつける中心的作物であり、将来にわたって地域経済の根幹を成す作物である。生産農家が意欲を持って生産性・品質向上に取り組むことで、再生産と経営が安定し、糖業関係者の長期的・安定的な発展を期待する」と強調し、糖化調整法の安定的な運用対策や品目別経営安定対策の対象要件、認定農家・共同利用組織の考え方などを示しました。
 また、世界貿易機構(WTO)農業交渉で、砂糖を関税撤廃の例外とする重要品目に位置づけること、65歳以上の高齢・零細農家が健康維持や生きがいとして作り続けられる「特区」の新設も提案しました。
 毎年行っている要請活動ですが、伊藤祐一郎鹿児島県知事が直接会って話を聞いてくれましたし、県議会の中に「さとうきび振興議員連盟」という有志の組織があり、その中から今年も3名の議員が要請に同行してくれました。これからも地元の声を反映させるために、この要請活動を運動の柱に据えて展開していきたいと思います。
                         (琉 奄美・熊毛糖業労連事務局長)