フード連合2009春闘討論集会を開催〜09春闘方針素案を論議(11月25日)


積極的な取り組みを訴える渡邉会長
 フード連合は、2008年11月25日〜26日に熱海後楽園ホテルで、「2009フード連合春闘討論集会」を開催し、全国から過去最高の約170名が参加しました。
 集会では、「2009春季生活闘争」を積極的に取り組むための討論を行いました。
 1日目は、渡邉会長による基調講演「2009春闘を臨むにあたって加盟組合に期待すること」として、情勢認識を共有化したうえで、強い決意と意欲を持って、厳しい局面を打開してほしいと訴えがありました。また、09春闘は連合として新たな共闘の姿を追求しており、フード連合としても、しっかりと役割を果たしていきたいとの考えが示されました。次に、栗田労働局長による「2009春季生活闘争方針(素案)の提起」、豊泉JAM副会長による激励講演「2009春闘に臨むJAMの闘い方について」を行いました。集会では、「物価上昇で、昨年以上に春闘のはたす役割が大きいこと」、「物価上昇に見合うベアを確保する必要があること」、「最大の景気対策は賃上げであること」等について理解を深め合いました。
 また、2008春闘で成果を上げた単組の特徴的な取り組みについて、敷島製パン労組の佐藤書記長、名糖産業労組の中川委員長から事例報告を受けました。佐藤書記長は、業種部会の密な情報交換が相乗効果につながったこと、組織のトップの強い意思とリーダーシップが重要であることを強調しました。中川委員長は、組合の賃金実態調査で自社の賃金制度の問題点を把握し、その改善に向けて個別賃金要求を行い、配分交渉を通じて賃金制度の改善につなげてきていることを報告し、組合要求の根拠・正当性が重要であることが強調されました。
 2日目は、11分散会に分かれて、1日目の「フード連合2009春季生活闘争方針(素案)」の提起や講演等を踏まえて、2009春闘で提起された具体的要求案等について討論を行なった上で、小澤副会長(労働政策委員会委員長)の進行により、各分散会で話されたこと等を踏まえて、会場とのやり取りを含めて全体で意見交換を行いました。
 最後にまとめとして、江森事務局長は、「格差拡大社会の中で生活関連の物価が上がっていることは、従来以上に組織労働者の役割と春闘の持つ“社会性の発揮”が求められている。これまでの春闘の成果を踏まえ、月例賃金を引き上げる『ベアあり春闘』を確実なものにしていく必要がある。マクロの視点を重視した要求を策定するとともに、『有志共闘』や連合の『共闘連絡会議』に結集し、フード連合としての相場作りと使命感を持った単組の交渉をめざそう」とまとめました。

 
春闘方針(素案)を提起する栗田労働局長
 
激励講演をする豊泉JAM副会長