63年前、"鉄の暴風"により、沖縄県民4人に1人の生命が奪われました― ピースアクションin沖縄 2008.6.21〜23 ―621日)
糸数壕(アブチラガマ)入壕の説明を聞く
荒崎海岸で黙祷する
 沖縄は、日本で唯一住民を巻き込んだ地上戦があった地です。
 地形が変わるほどの激しい艦砲射撃が行われたために"鉄の暴風"といわれるほどの戦闘は、日本の敗戦が色濃くなった1945年3月から3ヶ月以上もつづき、20万人余の人命が失われました。
 戦陣訓による「集団自決」、日本軍による住民の避難壕からの食料強奪と追い出し、スパイ嫌疑による虐殺、風土病マラリア有症地帯への強制疎開、学童疎開船「対馬丸」撃沈…多くの住民が犠牲となりました。
 2008年6月23日、沖縄は63回目の「慰霊の日」をむかえました。

 フード連合では、平和を考えるための行動「ピースアクションin沖縄」を毎年開催しています。
 今年は、全国から68名が参加し、沖縄戦の実相を伝えるビデオ学習、平和ガイドの新垣さんによる講話聴講、そして激戦地であった南部を廻りました。南部戦跡廻りでは、野戦病院壕として使用された「糸数壕」、ひめゆり部隊最後の自決地「荒崎海岸」を歩き、過去の追体験をしました。
 「ピースアクション」は、8月の広島、長崎、9月の根室へと続きます。

平和学習をする横山さん家族
平和祈念資料館の前で
平和の礎では多くの花がたむけられていました
「ピースアクションin沖縄へ参加して」アサヒビール労働組合 横山 利一

 今回、ピースアクションin沖縄へ家族で参加させていただきました。
 沖縄というと、やはりリゾート地というイメージを持っていますが、今回のピースアクションに参加し、沖縄戦の実相について、いろいろな事を勉強させてもらいました。
 恥ずかしながら、私自身も戦争の歴史について詳しい方ではないのですが、平和ガイドの方の話を聞き、現地を回る中で平和の大切さと戦争を繰り返してはいけないという想いをひしひしと感じさせられました。
 この想いというのは、一人が想っていても形にはならず、現在も世界のどこかで内戦が起きていたりするのが実情です。やはり、多くの方が過去の過ちと向き合い、平和の火を消さないという想いを持っていく事が大切だと感じました。
 当然この想いは後世にも伝えていかなくてはいけないので、今回家族で参加できた事は非常に意義のあるものだったと感じています。
 ピースアクションの活動は、毎年各地で行なわれているので、皆さんも是非参加して想いを感じてもらえればと思います。