ワーク・ライフ・バランス川柳決まる 最優秀賞には、全森永労組堀直樹さん57日)

小倉男女平等委員会委員長より
表彰状が渡された。

 5月7日夕方、全森永労働組合中京支部(森永乳業樺京工場)において、「2008年度ワーク・ライフ・バランス川柳」最優秀賞の授賞式を行った。
 最優秀賞受賞者は、中京工場ユーティリティ職場の若きエース(!)堀 直樹さん(27歳)。作品は「満ち足りた 生活が生む いい仕事」です。応募総数733句の中から、男女平等委員会の厳しい選考の末選ばれた秀作である。授賞式には濱松中京支部書記長も同席され、小倉男女平等委員長から、最優秀賞の楯と記念品をお贈りした。

最優秀賞の堀さん(左)と
中京支部書記長の濱松さん

 堀さんは、同じ職場のM松書記長に依頼され、初めて川柳を創作したとのこと。また、「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」という言葉も、その時に初めて耳にしたそうだ。
 堀さんは「まさか自分が最優秀賞を取るなんてびっくりしました。」と、とても照れた様子で、「仕事をきっちりするためには、私生活を大切にすることが大事。私生活と仕事はとても深く関連していると感じています。思ったことをそのまま川柳にしました。」と話された。また、「日々の生活で、自分の趣味の時間は大切。疲れをリセットして、また新たなやる気も出てくる。」とも話された。
 「ワーク・ライフ・バランス」は、ともすると、育児・家事・介護など生活と仕事の両立支援への対応、また女性の継続就労への施策ととらえられがちである。しかし、自己啓発・地域貢献なども含めた広い視点で、仕事と生活双方がWin−Winとなることが必要で、性別・年代・家族構成を問わず、より広い範囲での理解を進めるべく男女平等委員会では議論している。今回、「ワーク・ライフ・バランス」を初めて耳にした堀さんが、男女平等委員会での議論と同じ趣旨のコメントを話され、事務局でも確信を感じた。
 また、中京工場では残業時間の削減の取り組みとして、新設備の導入などで残業の多い工事担当に各職場から応援者を派遣し、それぞれが自職場で対応できるよう技術を身につけ、工事担当者の残業時間の改善をしたと、M松書記長が話された。
 加えて毎月、それぞれの職場で「仕事のきつい部署」や「有給休暇の取得状況」の聞き取りをしており、「マイ・ホリデー制度(原則として全従業員が少なくとも年間3日の年次有給休暇を計画的に取得する制度)」を導入してからは有給休暇が取得しやすくなったということだ。
 最後に、堀さんは、「この句に恥じないような生活と仕事をしたい。これからも工場のためにも仕事を改善しつつ、また会社に貢献しつつ、私生活を、友だちを、自分自身を大切にしたい。」と、切れ長の涼しげな目で未来を語った。

ワーク・ライフ・バランス川柳 入選一覧