2008賀詞交換会盛大に開く 単組、関係団体など約200名出席18日)

春闘について語る渡邉会長連合の春闘について語る木会長

 フード連合の2008年賀詞交開会が、1月8日東京・三田の専売会館で開かれ、連合、関係団体、関係議員、加盟単組などから約200名が出席し、盛大に開かれました。
 挨拶に立った渡邉会長は、昨年の食品偽装や表示問題などにふれ、「食の安全・安心」について、フード連合加盟単組全体での取り組みを引き続き行っていきたいと述べました。
 また、2008春季生活闘争については、「昨年に続いて連合の有志共闘に積極的に参加していくとともに、前年を上回る妥結額獲得へ向けて、大手組合を中心とした共闘体制をつくっていこう」と述べました。
 つづいて、来賓の木連合会長や柳沢参議院議員、海江田前衆議院議員から挨拶を受けるとともに、フード連合城島顧問から、衆議院選挙に向けての日ごろの活動についての報告がありました。


フード連合渡邉会長の新年挨拶

 フード連合に加盟する組合員ならびにご家族の皆様、新年あけましておめでとうございます。年頭にあたり、本年が皆様にとりまして輝かしい一年となることをご祈念する次第です。さて、昨年は選挙の年として全国各地で皆様からお力をいただき、参議院における与野党逆転を果すことができ、感謝申し上げます。本年は引き続いて、政権交代への決戦の年と言われております。市場万能主義がもたらした今日の格差社会を是正し、勤労者が誇りを持って暮らせる世の中にしていくために、今一度私たちは総選挙の場で力を示す必要があります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 また、昨年は食の安全・安心が大きく問われた年でもありました。相次ぐ偽装表示問題で国民の食に対する信頼が損なわれることとなりましたが、私たちは自ら食品産業に関わる者として事の重大性を厳しく受け止め、労働組合の立場からの取り組みにさらに注力しなければなりません。また、取り巻く環境からは、食品産業の前途は多難であるとの認識に立ち、労働組合として職場と雇用を守る観点から経営に対するチェック機能を強化していくことが必要です。
 2008春季生活闘争がスタートしました。働く者の生活を良くしていくことが労働組合に課せられた第一義的な任務であり、賃金の引き上げに向けた共闘体制が如何に築けるかが問われています。ベアゼロ春闘が続き労使交渉が充分に機能しなかったために、労働組合の交渉能力が低下するとともに、要求すら組めない組合が出てきています。労働組合のリーダーは、労働組合の社会的責任や賃金の持つ社会性を重視し、この間の自身の物分かりの良さが社会的に不均衡な状況を招いた一因ともなっていることを率直に反省しなければなりません。今春闘では時間外労働、休日労働に対する割増率についても、連合をあげて取り組みます。諸外国と比較しても大きく水をあけられており、早急に改善されてしかるべき課題であります。
 いずれにせよ、今年こそは昨年以上の成果を確実に獲得するという心意気で、フード連合が一丸となって頑張り、実り多き年にしていこうではありませんか。