原爆は過去のことではない!〜フード連合ピースアクション広島・長崎開催!88日)
長崎の街を歩く〜山王神社片足鳥居
フード連合は、8月4-5日(広島)、8月7-8日(長崎)でピースアクションin広島・長崎を開催しました。
両地域とも猛暑が襲う中でしたが、広島は63名、長崎は39名が集まり、被爆者の方から直接、当時の惨状を聞き、街を歩きまわることで、今も続く原爆の実相を学びました。

【ピースアクションin広島 参加者(30代男性)の感想】
語り部の方の話しをお聞きし、平和大会でのアピール行動を共にして、被爆された方にとって原爆投下は歴史ではなく、現実の問題であり続けていることを実感しました。また、毒ガス製造の島である大久野島での元養成工の語り部の方の、当時の過酷な作業の様子や現在も後遺症に苛まされている話をお聞きし、あらためて戦争の罪と、核兵器と人類は相いれないという認識を新たにした2日間でした。戦後62年となり、悲惨な戦争の記憶が確実に薄れつつある中で、それをつなぎとめているのが今回の広島での平和祈念行動でもあると思います。唯一の被爆国である日本からの発信が途絶えてしまうとますます非核の運動は大きなうねりとはなりません。祈念行動への積極的な参画と、我々の世代が被爆者の記憶を受け継ぎ、伝えていくことが重要であると思いました。

【ピースアクションin長崎 参加者(20代男性)の感想】
今回、「ピースアクションin長崎」(8月7日、8日)に参加して、最も強く心に残ったのが「原爆の恐ろしさ」「今ある平和の尊さ」です。テレビ・新聞等のメディアを通して得る情報や知識よりも、鮮明に生々しく肌身に伝わってきました。
 8月8日の10時から2時間程度、爆心地や平和公園、浦上天主堂などを歩いてまわりました。その途中に吹き飛ばされた鳥居や焼けこげ変形した遺構があり、それを見ていると原爆の威力の凄まじさをまざまざと思い知らされました。
また、歩いている時に11時2分をむかえましたが、日射しは肌を刺すような熱さ、また地面からの照り返しとも相まって汗が吹き出るような状態でした。62年前のこの時に被爆された方々は、この暑さの中で親しい人を探し、助けを求め、水を求めたのかと思うと想像を絶するものがありました。
 そして今、坂がつくり出す美しい景観を誇るこの長崎を歩いている自分たち、長崎に住む人々を見ていると、平和であることはこんなにも尊いものだと思い、この平和を噛み締めました。
 また、語り部の吉田先生の被爆体験を拝聴しました。その話の中で感じたのは、被爆の瞬間の威力と、その後の生活にも原爆が与える苦い影です。
 吉田先生は、たまに明るい冗談を交えるなど饒舌をふるっていらっしゃいましたが、62年たった今でもその当時の辛さを思い返し涙する場面もあり、私も強く胸をうたれました。原爆が残す「キズ」の深さを思い知った瞬間でもありました。
 この2日間を通して思ったのは、「百聞は一見にしかず」です。実際に目で見て、話を聞いて、触れてみて、原爆の威力を怖いほど理解しました。そのため当事者意識をもって、平和である事について考えることができました。