渡邉会長 年頭あいさつ
渡邉会長 年頭あいさつ

フード連合 渡邉 和夫 会長
フード連合
渡邉 和夫 会長
 新年明けましておめでとうございます。新しい年を迎え、本年が食品労働者にとって輝かしい前進の年となることを心から念じております。
 さて、昨年は戦後最長となる景気拡大局面のなかで推移したといわれていますが、私たち勤労者にはその実感すら感じとれず、むしろ格差社会の到来を肌身で受け止めた一年ではなかったでしょうか。今こそ、小泉政権の負の遺産としての格差社会の是正への取り組み、加えて安倍政権に変わり一層顕著となった企業中心の経済成長至上主義政策に待ったをかける運動を労働組合として進める時であります。労働運動に求められる役割として、社会正義の追求、不公正・不条理に目をそむけず闘うことがあります。それは、労働組合としての社会的責任でもあります。
 2007年はまさに反転攻勢の年であり、フード連合としては、まずは春季生活闘争を全ての組合がしっかりと取り組むことからスタートしたいと考えています。執行部では既に方針(案)を決定し、五つの統一要求課題を中心に共闘体制を強化し、昨年を上回る賃金引上げの原資獲得に積極的に取り組むことを一致して確認しました。私たちは、株主や経営者に偏った分配構造や過長な時間外労働の実態、パートタイマー等の低処遇に対し、もっと率直に怒りの声を上げるべきであります。怒りを忘れた運動では、働く者の共感は得られません。臆することなく挑戦していこうではありませんか。
 また、今春は労働契約法や労働時間法制、パート労働法などワークルールに関する課題もヤマ場を迎えていますし、政策制度要求の実現に向けては四月の統一自治体選挙、七月の参議院選挙において勝利することが欠かせぬ用件であります。
 人間の尊厳、労働の尊厳が大切な価値として尊重される国を創っていくためにも、フード連合10万の心と力を合わせ、今年もがんばっていこうではありませんか。みなさまのお力添えをお願い申し上げ、新春のご挨拶とさせていただきます。